ウィリアムズ(下)の腕を攻める桜庭=横浜アリーナ
「DREAM.11」(6日、横浜アリーナ)
279日ぶりに復帰した桜庭和志(40)が、525日ぶりの白星で復活した。ボクシングでIBF世界王座に挑戦したこともあるルビン・ウィリアムズ(33)に1発の攻撃も許さず、羽根折り腕固めで一蹴した。
横綱相撲だった。総合格闘技デビューのルーキーに、ボクサー殺しの定石・ローキックを連打。タックルからテークダウンしてサイドポジションを奪い、右腕をきめてあっさりタップさせた。
昨年の大みそか、田村潔司に判定負けして以来の試合。08年4月29日、アンドリュース・ナカハラを破って以来の勝利に「前のことはすぐ忘れちゃうので、ものすごくうれしいとかそういうことはあまりない」と淡々。DREAM12(25日・大阪城ホール)やDynamite!!(12月31日・さいたまSA)参戦には「また試合を組んでもらえれば、できるように体を作っていく」と意欲を見せた。
今後の目標については「小さいのに大きい外国人を投げる合気道の人」と語った。不惑となった桜庭が、総合の達人を目指す。
(2009年10月6日)