有名なリンゴのマークを巡って企業間の争いが勃発している。アメリカの大手IT企業「アップル(Apple)」が、同社のロゴマークと同様の“リンゴ形ロゴ”を使用しているとして、オーストラリアの流通企業「ウールワース(Woolworths)」を提訴する方針だという。6日、AFP通信が伝えた。

この問題はアップル社が、ウールワース社の新しいロゴマークがリンゴの形をしていることから使用中止を求めているもの。商標権訴訟の準備を進めており、オーストラリア当局にウールワース社の商標登録申請棄却も求めているそうだ。同社は「リンゴの形のロゴマークを使われると我々と区別がつかなくなる」と主張している。

【ロゴを比較してみる】

これに対してウールワース社は、「ロゴマークは社名の頭文字の“W”をデザイン化したもの」と反論。また、地元の一部メディアは「リンゴの形がApple社だけの専有物ということに対して、他国の政府やほかの企業が同意するかどうかは疑問。少し過敏になりすぎているのでは」と指摘する。確かにアップル社のリンゴマークは、PCをはじめ、iPodやiPhoneなど全世界に流通している製品に付けられているため認知度が高い。あのマークが付いているだけで、アップル社の製品だと分かるほどだ。しかし、「リンゴマークはアップル社だけのもの」と考えるのは少し無理があると思うのだが。

今はちょうど梨が美味しい季節、例えば梨の形のロゴを作ってもアップル社に提訴されるのだろうか。