「手帖」裁判・矢野氏の全面勝訴が確定!~最高裁、公明党幹部の上告を棄却~

2009-10-06 18:30:00 テーマ:被害日記
「手帖」裁判・矢野氏の全面勝訴が確定!

最高裁、公明党幹部(OB議員)の上告を棄却


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これが宗教団体・政治家のすることか!
司法が認定した恐るべき脅迫と謀略

裁判所を愚弄する証拠捏造
呆れ果てた謀略体質が露呈

 去る9月1日、最高裁第3小法廷(田原睦夫裁判長)は、公明党OB議員3名が、元公明党委員長・矢野絢也氏宅から、氏が国会議員時代に書きためた約100冊の手帖を持ち去った事件に関し、その経緯や手帖の帰趨(きすう)などをめぐり、矢野氏および講談社とOB議員とが争っていた訴訟において、OB議員らの上告を棄却した。
 これにより、本年3月27日、”同事件は、OB議員らが矢野氏に手帖の提出を強要したものであり、手帖の所有権は矢野氏にある”と認定し、OB議員らに、手帖の即刻返還と、矢野氏への賠償金300万円の支払いを命じた、東京高裁の判決が確定した。
 本紙既報(4月16日号)のとおり、この裁判では、公明党OB議員側が証拠として提出したICレコーダーによる隠し撮り音声データーが、改ざんされたものであったかどうかが大きな焦点となった。
 すなわちOB議員側は、手帳等の資料の持ち出しには、矢野氏が自ら積極的に協力していた、との主張を裏付けるため、矢野氏宅へ押し掛けた際に隠し撮りしていた音声データーを、最後の最後になって証拠として裁判所に提出した。
 ところがこの音声データーは、明らかに自分達に都合の悪い部分を消し去った、改ざんデーターだったのである。
 そのことについて東京高裁は、裁判官が自ら矢野氏の自宅にまで足を運んで実地検証をした上で、
 「本件音声データーは、矢野宅において録音された当時の音声データーについて、その後に、削除等の加工を施されたものと認められる」
 「録音されていない部分の発言等については、矢野本人、証人矢野満子(※矢野氏の妻)及び同生沼千晶(※矢野事務所の秘書)の各陳述書並びに尋問における供述を証拠として認定するのが相当である」(要旨)と、OB議員側の証拠改ざんを明確に認定。
”『週刊現代』の記事で名誉を傷つけられた”としたOB議員らの訴えを「いずれも理由がない」として棄却した上で、矢野氏の手帖返還請求ならびに損害賠償請求に対しては、前述のとおり、ほぼ全面的にこれを認めたのであった。


暴かれた学会・公明党の暴力体質
執拗・凶悪な恫喝を裁判所が認定

 さらに、この判決で注目すべきは、OB議員らの手帖持ち去り事件の根底にある、創価学会・公明党の凄まじいまでの謀略体質を、次のように認定したことである。

 「認定事実に照らせば、控訴人(公明党OB議員)らは、平成17年5月14日に被控訴人矢野が、創価学会青年部の幹部多数に囲まれ、いわば吊るし上げのような形で、家族に危害を加えることを暗示する脅迫の下で、『今後の政治評論活動を辞める』と約束させられた事情を十分に知悉(ちしつ)した上で、翌5月15日から同月30日にかけて、4回にわたって被控訴人矢野宅を訪問し、創価学会青年部との約束を守る証として本件手帳を引き渡すように求め、被控訴人矢野においてこれを拒絶するや、『自分たちは創価学会ないし公明党の指令により訪問したもので、控訴人らの背後には多数の創価学会員ないし公明党員が存在するものであって、控訴人らの要求を拒めば、これらの多数の創価学会員ないし公明党員が、被控訴人矢野及びその家族に対して、どのような危害を加えるかもしれない』旨を、暗示し、あるいは明示的に述べて、控訴人矢野を脅迫し、控訴人らのこのような発言内容に畏怖(いふ)した被控訴人矢野が、やむなく控訴人らの要求に応じて本件手帳を引き渡したこと、控訴人らが被控訴人矢野に対して同様の威嚇をして、被控訴人矢野宅の1階から3階まで、本棚、引出、クローゼット等の内容まで捜索する家探しを行ない、3階の妻満子の部屋にまで捜索に及んだことを認めることができる。」

 さらに、「当裁判所(東京高裁)の判断」として、判決が認定した事実によれば、矢野氏はまず、創価学会副会長の西口良三から
 「創価学会青年部が怒っている」「青年部は跳ね上がっている。矢野の命も危ない」(4月20日)
と脅され、続いて青年部長(当時)の杉山保ら5名から
 「土下座しろ」「人命にかかわるかもしれない」「息子さんは外国で立派な活動をしている。あなたの息子がどうなってもよいのか」(5月14日)
などと脅迫された。
 そして、さらに追い打ちをかけるようにOB議員から
 「それを渡さないと、皆、怒り狂って何が起こるかわからない」「渡さないなら覚悟はできていますね」「神奈川だって大光会(※公明党OB議員の会)をやったときに、(※矢野批判が)ガーッと出たよ」「大光会の意見っていうのは、決して大光会だけの意見じゃないですよ。学会の意見でもあるんですよね。皆、組織に入ってますから」(5月15日の第1回目の訪問時)
 「西口さん(※副会長)から、3階の事務所を1回、見学して来いって言われてさ」(5月15日第2回目の訪問時)
 「重大なことを言えば分かるだろう。矢野さんの身に危険が迫る」(5月17日)
 「私たちあくまでも3人は、言われてやって来たわけで、(中略)うるさい藤井さん(※元『公明
』代表・藤井富雄)だっているし、大久保さん(※元公明党書記長・大久保直彦)だっているし、まだまだいっぱいいるわけですよ」「どうしてもだめなら、全党挙げて矢野をつけ狙う」「ここにね、6000名のね、OBと議員がいるわけですよ」(5月30日)
などと、背後には多数の創価学会ないし公明党関係者がいることを示しながら、種々の脅迫を受けたのである。
 矢野氏は、こうした脅迫に抗しきれず、やむを得ず手帳等の資料を引き渡し、OB議員らの「家捜し」の要求も呑まざるを得なかったのであった(以上、判決文の要旨)。
 音声データーの改ざんも含め、こうした事実認定が、最高裁の決定によって確定した意義は大きい。
 なぜなら、それは、創価学会・公明党の謀略体質・暴力体質を、裁判所が明確に認めたということであり、不可分の関係にあることも認定したに等しい、といえるからだ。


期待される「黒い手帖」の内容公開
池田の野望の阻止こそ大事

 矢野氏は著書『黒い手帖』の「まえがき」に
 「私はおよそ半世紀の間、創価学会の学会員として活動してきた
 うち約30年間は公明党の政治家として、また、その大半は、公明党の書記長、委員長という幹部の立場にあり、学会とのパイプ役を務め、学会の指示を受けて動いてきた。
 宗教の論理と政治の論理、宗教の絶対価値観と政治の相対価値観は時折ぶつかり合ったが、私は社会の規範から逸脱しないよう、努めて冷静に、客観的に、学会サイドの要望に対処してきたつもりだった。
 しかし、本書のタイトルである『黒い手帖』、すなわち、私の30年にも及ぶ政治家としての記録を公明党の議員OBに『強奪』され、創価学会とも裁判所で争うようになり、そうして今、距離を置いて振り返ってみると、恥ずかしながら、当時の私はマインドコントロールにかかっており、創価学会によって操られていたと思わずにはいられない。池田大作名誉会長の野望・・・学会の『日本占領計画』を成就させるため、その計画のど真ん中で働いていたのではないか、との思いが日増しに強くなっているのだ。(中略)『日本占領計画
』は、読者各位の住まいから半径50メートル以内で行われているかもしれないという事実だけは、最後に記しておこう。そう、それはまさに、民主主義にしのびよる『クーデター』といっても過言ではないのだ」と、記している。
 今後、判決に従って矢野氏の手元に手帖が還り、その内容が公開されれば、これまで着々と進行中してきた池田大作の「日本占領計画」も浮き彫りにされよう。
 公明党が政権から転落した今、池田創価学会の狙いを白日の下に晒し、邪悪な計画の遂行を完全に阻止することが望まれる。

              以上『慧妙』平成21年9月16日号より引用







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