2009年10月7日 20時3分更新
「鉄」をテーマに、岡山県西部に点在する古代の製鉄に関する史料や刀かじの仕事を見てまわるツアーが、7日、開かれました。
このツアーは、県や旅行業者が古代から製鉄が盛んだった県西部の歴史を生かした新たな観光コースを作ろうと企画しました。
このうち総社市の総社市埋蔵文化財学習の館では、市内で見つかった国内で最も古い6世紀から8世紀の製鉄の遺跡からの出土品を見ながら、館長が鉄鉱石を細かく砕いて鉄を作る当時の作業工程を説明しました。
また、井原市にある中世の町並みを再現した施設「中世夢が原」では、刀かじの作業が実演されました。
参加者が実際につちを持って鉄を打つ時間も設けられ、参加者は、打つたびに高く飛び散る火の粉に驚きの声を上げていました。
参加した女性は、「地域のなにげない場所でも専門家の話を聞きながらまわることで、見違えるような魅力を持っていることを知り、感激しました」と話していました。