従軍慰安婦問題をジェンダーの視点から考える講座がこのほど、中区小橋町1の岡山市立中央公民館であった。市民団体「21世紀の平和と人権を考える市民の集い」の杉本泰郎代表(50)が慰安婦の証言などを基に講演した。
性別にとらわれた役割分担からの解放を目指す市民団体「メンズリブフォーラム岡山」主催。杉本さんは昨年9月に神戸女学院大の石川康宏教授のゼミ生らと韓国を訪問した。慰安婦の証言を紹介しながら、「慰安婦は人間として扱われていなかった」と指摘。「当時、男性の目的を達成するために女性を利用するという発想があった。性差別の土台がなければ慰安婦が制度として行われる可能性は低かった」と話した。【椋田佳代】
毎日新聞 2009年10月7日 地方版