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呉市医師会「不急の検査控えて」 新型インフル '09/10/7

 ▽キット品薄でチラシ

 呉市で、新型インフルエンザ患者の増加を受け、簡易(迅速)検査用のキットが品薄になっている。感染していない証明のための受診例もあり、市医師会は、「念のため」など不急の検査を控えるよう呼び掛けるチラシを作った。

 チラシでは「健康な人は検査ができない」「持病のある人や妊婦、乳幼児、高齢者など重症化するおそれのある人や症状のある人を優先する」と説明。1万2千部を医療機関のほか、市を通じ企業や学校などに配った。

 広島県が流行入りを発表した8月下旬以降、呉市でも流行は広がっている。市内13の定点医療機関が報告した患者発生数は、10月5日までの1週間で42人。前週の約2倍になった。

 小中学校の学級、学年閉鎖も相次ぐ中で、会社や学校に出す「かかっていない証明」のための受診者もいる。検査キットについて市内の医師(53)は「いろんな業者に連絡を取って手を尽くし、ぎりぎり今シーズン分を確保できた」と言う。

 呉市医師会の渡辺弘司副会長(55)は「発症前検査は意味がなく、感染直後の陽性率も高くない。数に限りのあるキットを有効に使えるよう適切な受診をしてほしい」としている。(新本恭子)

【写真説明】不要、不急の検査を控えるよう呼び掛ける呉市医師会作成のチラシ




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