【大紀元日本10月7日】韓国知識経済部および産業技術保護協会は2日、韓国の核心技術が海外に流出し、その大部分が中国に流れていると発表した。韓国経済にもたらした経済的損失は、計り知れないという。
報告によると、韓国国家情報院が確認した核心技術の流出事件は、2004年に26件、2008年には42件に増加したという。そのうち、外国へ流出した事件の半分以上は中国と関係している。
自動車製造技術の流出
2008年7月4日、韓国検察は、双龍(サンヨン)自動車が中国企業にハイブリッドカーの設計情報を渡したとして、同社本部および総合技術研究所の関連資料を取り押さえた。
また、2008年12月、韓国検察は現代(ヒュンダイ)自動車の変速器技術を中国に漏らしたとして、同社職員2人を起訴している。
造船業界の懸念
世界最大の造船国である韓国の造船技術が、中国へ流出していることも懸念されている。2007年7月、韓国検察は、超大型原油輸送船などの構造図を中国造船企業へ渡そうとした、韓国造船企業の前技術グループ長を起訴している。
また、2008年7月、韓国警察は、韓国「三星(サムソン)重工」から原油ボーリング船の核心技術を持ち出そうとした中国船舶検査員を拘束した。韓国メディアによると、この核心技術は韓国政府が指定した造船業界における7つの国家核心技術で、同社が10年を費やし、数百億ウォン(約数十億円)を投入して開発された最高機密であるという。
さらに、韓国メディアによると、「三星重工」および「現代重工」に勤務する中国人2人が、両社の重量級大型コンテナ船のアセンブリ詳細図と、液化汽船設計図を持ち出したという。韓国造船業界の関係者によると、この技術を漏洩すると、今後5年間で韓国に320万億ウォン(約41億円)の損失をもたらすという。
刑罰が軽すぎ、犯罪を促す
専門家は、科学技術の漏えい罪に対する懲罰が軽微なため、犯罪の増加を促したとし、懲罰を強化すべきだと主張している。2003年〜2007年、起訴された79人のうち、1審判決で刑罰を受けたのはわずか16人で、平均刑期は25・3ヶ月。その他は、執行猶予が与えられている。
(翻訳編集・余靜)
(09/10/07 05:00)
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