五日市剛のツキを呼ぶ魔法のサイト
news
Blog
Blog
spacer
spacer
point 2009.10.05
緑風荘について
spacer

 

昨夜、故郷の従姉から「いま、緑風荘が火事だよ!」と電話があり、びっくりしました。
出火原因はボイラーの故障による発火ではないかとのことですが、現在詳しく調べているようです。
宿泊客も旅館関係者も無事避難して、隣家には火が広がらなかったそうなので、その点はホッとしました。
敷地内の看板と座敷わらしを祀った神社だけが火の影響を受けず、そのままポツンと残ったそうです。なんか不思議な感じがします。
 
緑風荘は、僕の生まれ故郷(岩手県二戸市)にある古い旅館です。金田一温泉郷の中にあり、昔から座敷わらしが棲みついた縁起のいい宿と言われてきました。
緑風荘の経営者とそのご家族の方々は、僕の遠い親戚にあたるそうで、五日市家の本家とも言われていました。(実質的な本家は別なところにありますが。)
僕は小さい頃、この旅館の息子さんと仲が良かったので、そこへおじゃましてはよく遊んでいました。座敷わらしが出るという客間「槐(えんじゅ)の間」でも、かくれんぼして遊んだことがあります。
そこで遊んでいた時、宿泊客に「あら、あなたが座敷わらし?」とよく言われ、頭をポリポリかいたものです。
 
今回の火災は空が真っ赤になるほどものすごく、一瞬にして緑風荘をこの世から消し去ってしまいました。
もし、放火であったり、死傷者が出たり、周辺に燃え移って多くの方々に多大な迷惑をかけたとしたら、座敷わらしの宿とは到底いえないでしょう。でも、全くそうではありませんでした。
ここに棲んでいた座敷わらしは、旅館の人たちを守り、ここのシンボルの看板と神社だけを残し、数百年の使命を終えてどこかへ行ってしまったのでしょうか。
それとも、「さあ、古きものは焼きつくしたぞ。これからまた、ここで新たな伝説を創るんだ」と、宿主に課題を与えたのでしょうか。
 
先ほど、緑風荘の若旦那、五日市洋くんと電話で話しましたら、「なんだか、心はさっぱりしています。大丈夫です」と明るかったです。彼は昨夜から、きっと深刻にならず、真剣に対処してきたのでしょう。彼なら大丈夫です。
 
実は、僕のところには、今朝からお見舞い?の電報やらメールやら電話がじゃんじゃん入ってきていまして、とても恐縮しています。どうやら、緑風荘は僕の実家だと思い込んでいる人が多いようです。「五日市」という姓は、地元にはたくさんあります。上述の通り、緑風荘は僕と血縁関係が強いところではありません。
 
とはいえ、小さい頃、この旅館には父も母も何かとお世話になりましたし、ここの御主人(五日市和彦さん)は、僕の父の同級生であり良き友でした。僕はこの方をずっと尊敬してきました。
ご主人には、お子さんが5人います。(洋くんは次男です。) 全員、立派な青年です。これから5人兄弟、力を合わせて、新しい緑風荘を創っていくことでしょう。
彼らの再出発を、心から応援したいと思います。

spacer
spacer
news
Copyright(C)2009 五日市剛公式サイトプロジェクト「ツキを呼ぶ魔法のサイト」 All Right Reserved.