最終更新: 2009/10/07 17:02

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鳩山首相の「故人献金問題」で東京地検が捜査に着手 補正予算の見直し作業は大詰め

政権発足からまもなく20日、鳩山首相の相次ぐ外遊のはざまで、いわゆる「故人献金問題」で東京地検が捜査に着手、2009年度補正予算の見直しでは、ぎりぎりの増額調整を迫られるなど、政権運営は新たな局面に入っている。
鳩山首相の5日の夕食は、韓国の宮廷焼き肉で、プロ野球・読売巨人軍の李承ヨプ(イ・スンヨプ、ヨプは火へんに華)選手と会食し、野球談議に花を咲かせた。
鳩山首相は「(どんな話をしましたか?)日本シリーズでがんばってくださいとね」と話した。
優雅なひとときを過ごした鳩山首相だが、のんびりできない問題もある。
6月30日、鳩山首相は「事実ではない記載が見つかったのでございます。深くおわびを申し上げたいと存じます」と述べた。
鳩山首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」が、政治資金収支報告書にすでに死亡している人などから寄付を受けたと、虚偽の記載をしていたいわゆる故人献金問題。
7月、虚偽記載された人は「残念ながら、そういう方に寄付をしたことはありません。(今後も)もちろん彼を応援します」と話した。
金額は、およそ190人分、2,177万円。
東京地検は、献金した人として名前が記載された人から事情を聴き始めた。
また、鳩山首相側が収支報告書を訂正した際、実際に寄付していた人の名前まで削除するなど、ずさんな実態も明らかになった。
亀井郵政・金融担当相は「この間の選挙でね、国民の方、皆さん知っているわけですから、わかったうえで、鳩山総理を生んだわけですからね」と話した。
国民への説明責任について、鳩山首相は「私の口から申し上げることは、もうすでに6月の時点で申し上げましたんで、あとは当局が調べて、事実を国民の皆様に、あるいは必要な情報というものが明らかになってくると、そう思っています」と語った。
一方、難題はこれだけではない。
大詰めを迎えている2009年度補正予算の見直し作業。
仙谷行政刷新担当相は「(今後さらに積み増しが必要?)それはガンガンいかなきゃいかんね」と語った。
3兆円という目標額まで、各省が削減にいそしむ中、国土交通省は、2009年4月の国幹会議で決まった6路線の高速道路の4車線化の全面凍結など、最大9,000億円の削減で最終調整に入った。
高速道路で、愛知・名古屋市などから多くの観光客が訪れる岐阜・高山市への道路も、4車線化凍結の対象となる。
地元の人は「だから、あまり便利になっても、どうかなということも思うし」、「せっかくだから、4車線にしてもらいたいね。もうただにするより、その方がいい。もっと民主党さんも考えてやってもらった方がいいわね」と話した。
予算の無駄減らしは、鳩山政権最初の課題で、各省庁の回答を精査し、週内に結果を公表するという。
鳩山首相は「額というよりも、無駄を徹底的に排除する仕組みをつくり上げていくと。皆様方にいい報告ができるんじゃないかと」と述べた。

(10/06 00:13)


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