大相撲の横綱朝青龍(29)=高砂=が、3日から韓国に出掛けていたことが5日、日本相撲協会関係者への取材で明らかになった。力士が日本国外に出る際には、書面による「海外渡航届」を協会に提出しなければならないが、3日のうちに担当親方に関係者が電話して了解を取り付けた。
本来ならば、師匠のはんこを押した書面を提出することが正式な手続きとなっているが、広報部によると電話連絡から遅れて書類が提出されたという。この日、高砂部屋では秋場所後初めてのけいこが行われたが、朝青龍の姿はなかった。
緊急での国外脱出劇に横綱審議委員会の反応は分かれた。秋場所千秋楽での優勝決定戦におけるガッツポーズ問題の際、寛容だった鶴田卓彦委員長は「1週間出掛けるという訳ではない。場所後なのだし、いいのでは」と再びセーフの判定。一方、石橋義夫委員は「師匠がねえ…。白鵬に頑張ってもらわなきゃ」と厳しかった。届け出の内容では、朝青龍は6日に来日する予定だ。
(2009年10月7日)