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振り込め詐欺、140万人が被害か=届け出の10倍以上−警察庁

10月6日20時8分配信 時事通信

 振り込め詐欺の犯人からと思われる連絡を受けた経験のある国民は約3500万人、実際に被害に遭った人も約140万人に上る可能性のあることが6日、警察庁がまとめた調査で分かった。被害が多発した2004年以降今年8月までに全国の警察が把握した被害は計10万件余で、その10倍以上の被害者が届け出ていない恐れがある。
 警察庁は「驚くべき数で、犯人がいかに幅広く触手を伸ばしているかを示している」と指摘。届け出ていない被害者の大多数は架空請求詐欺など少額の被害にとどまっていることも考えられるが、実態の分析を急ぐ。
 調査は9月、全国の運転免許証更新者を対象に実施。回答した3018人のうち電話やメール、郵便物などを通じて振り込め詐欺と思われる連絡を受けた人は1015人(33.6%)で、うち41人(1.4%)は「被害に遭った」と答えた。
 この割合を全国の成人1億人余に当てはめて単純計算すると、被害者は約140万人。「犯人からの連絡」経験者は約3500万人に上り、警察が把握する未遂も含めた認知件数約11万件の300倍以上に膨らむ。 

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最終更新:10月6日20時12分

時事通信

 

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