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興毅判定負けに不満、WBAに提訴も/BOX (2/2ページ)

2009.10.7 05:02
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興毅判定負けに不満、WBAに提訴も/BOX
12回を戦い終え、ともにセコンドに肩車される大毅(右)とデンカオセーン。デンカオセーンが2度目の防衛を果たした(撮影・伊藤奈々)【フォト】

 収まりがつかなかった。大毅は試合後、0−2で敗れた判定について「仕方ない。俺が言うことじゃない」と素直に受け入れたが、試合後の控室では怒号が飛んだ。五十嵐会長は、判定を不服として提訴に踏み切る考えを示唆した。

 「こちらとしては勝ったと思っていた。前半、こちらがポイントを取ったと思ったラウンドもあった。判定に不満があるのは事実。帰ってビデオを見てから検討します」

 1人がドローで2人が2ポイント差でデンカオセーンの勝利という判定。関係者によると、長男・興毅(22)は声を荒らげて「すぐ採点の紙、(控室に)持ってきて」と関係者に指示。父・史郎氏(44)は「勝ってるやろ」と吐き捨てたという。史郎氏と興毅、三男の和毅(17)の3人は無言で会場を去ったが、不穏な空気を漂わせていた。

 デンカオセーンは序盤からクリンチを連発。9回には立会人が「王者がホールディング(抱きつき)の反則を犯しているのでは…」と指摘した。試合後、レフェリーと日本ボクシングコミッションの安河内剛事務局長を交えて緊急会談。最終的には「離れたり近づいたりする技術の1つ」というレフェリーの見解で不問とされたが、王者がWBAからグレーな印象を持たれたのは事実だ。

 亀田陣営は7日午前7時30分、大阪市内で会見を開くことを報道陣に通告。敗れた挑戦者の一夜明け会見の設定はきわめて異例だ。不満があってもジャッジは絶対で最終的なものであるという原則はスポーツ共通の認識。抗議行動を起こすとなれば、11月29日に興毅Vs内藤戦を控える亀田家に対して、世間の視線はさらに厳しくなりそうだ。(大沢謙一郎)




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