北奥羽企業通信
(17)海の樹開発(八戸市) 太平洋望む景観売り | |
(2009/09/23) | |
前身は青森県民の宿泊研修施設として設立された「はちのへハイツ(正式名称・青森勤労総合福祉センター)」という公共の宿だった。2004年4月に経営主体が同社に移管され、現在の名称となった。 ホテル名は、四季折々に海浜植物が咲き乱れていることに加え、詩人・草野心平が種差海岸から見える月を「ザボンのような満月」と表現したことに触れてほしい―との思いから命名した。 客室26室や宴会場、サウナ付き大浴場、八戸の旬な食材を味わえる料理、隣接するスポーツ施設、多種多彩な催し…。海が見える景観と一体となったもてなしを心掛けている。 河原木督悦社長は「JR八戸駅や市街地から少し離れているので、イベントや商品開発に力を入れ、距離感を埋めていきたい」と強調する。 東北新幹線八戸駅開業後にオープンした。県全体の宿泊客数は開業当初と比べ減少傾向にあるものの、同ホテルの宿泊客数は04年度の1万1250人から、08年度は1万1千人とほぼ横ばいと健闘している。 河原木社長は「世の中の変化に対応していくのがサービス業で重要なこと。変化できないと企業は生き残ることはできない」と力説。「最高のおもてなしをして、お客さまが感動を持ち帰れるような施設を目指したい」と話している。 ※随時掲載 ◆メモ 本社は八戸市鮫町小舟渡平9の19。河原木督悦社長。2004年2月に設立。資本金6千万円。従業員数40人。八戸シーガルビューホテルのホームページはhttp://www.hsv-hotel.com 【写真説明】 太平洋の雄大な景色を堪能できる八戸シーガルビューホテル |