北奥羽企業通信
(15)伊勢屋金網工業八戸営業所(階上町) 金網製造から設置まで |
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(2009/09/10) | |
主な製品は、「ラス網」と呼ばれるひし形の金網だ。のり面用の資材で、モルタルが吹き付けられ斜面が崩れないよう保護する。2本の針金を専用の機械で糸のようにつむぎ合わせて作る。1日900平方bほどの生産が可能だ。流水などで川岸の土砂が洗い流される洗掘防止のため、石を入れて土が崩れないようにする「蛇籠(じゃかご)」も取り扱う。 商品は100%国産で品質を重視。JIS認証取得工場で、品質管理の国際規格でもある「ISO9001」も取得している。 商品の約8割が公共事業で使用されるという。網目は25_〜15aと幅広く対応。大きいものでは野球場のバックネット用の網まで作ることができる。 八戸営業所の林賢吉取締役所長は八戸市出身で、開設当初からのメンバーだ。畜産・養鶏業が盛んな八戸地域では養鶏用のケージの注文が多いという。 税収の落ち込みなどで公共事業が目減りし、厳しい状況が続いているが、現場からの生産改善に力を注ぐ。林所長は「特別な技術なので、3〜5年ほど経験を積まないと習得できない。これまで30年以上も地域にお世話になってきた。次の世代に継承していくことも大事」と話す。 伊勢屋金網工業は八戸営業所のほか、三重県東員町に桑名工場、仙台市と洋野町に営業所を展開している。 ※随時掲載 ◆メモ 八戸営業所は階上町蒼前東1の9の91。本社は名古屋市千種区千種2の10の12。中野照雄社長。設立は1955年12月で、資本金1500万円。従業員数60人。会社のホームページはhttp://iseya-k.co.jp 【写真説明】 専用の機械で各種金網を生産する伊勢屋金網工業の八戸営業所 |