北奥羽企業通信
(14)階上キユーピー(階上町) 幅広い年齢層向け商品 | |
(2009/08/15) | |
同工場では、賞味期限の長い「ロングライフサラダ」や冷凍食品、コンビニエンスストアで販売しているざるそば用のとろろ、10キロ入りのマヨネーズなど、業務用の加工食品を中心に約340品目を取り扱う。 1988年12月、キユーピー階上工場として操業を開始。95年に分離独立し、階上キユーピーエイドとして発足、2001年に現在の社名に変更した。年間の生産量は約1万5千トン。ゴボウやナガイモ、鶏卵など原料の多くは青森県産品を使用している。 経営理念に「Food for ages 0〜100」との項目がある。ベビーフードから高齢者・患者向けの介護食、流動食まで幅広い年齢層の商品を展開。ファミリーレストラン用などの「外食」、家庭用の「内食」、総菜などの「中食」と、三つの領域を守備範囲に持つ。 当然、食品を扱うため安全、安心は至上命題だ。期限切れの原料を使用しないよう、二次元コードでの生産管理システムを構築。異物の混入を防止するため原料検査にも力を注ぐ。 「ぴかぴか活動」と呼ぶ清掃活動も展開。通路など目に見える部分をすべてきれいにすることで、衛生管理意識の向上を図る。 パート従業員が4分の3を占める職場で、多くが地元採用。生産現場での無駄を省く取り組みにも精力的だ。人材育成に重点を置く上釜利雄社長は「従業員は高い意識を持って仕事に励んでいる。進出して20年以上たつが、地域のリーダーが育ってきている」と話している。 ※随時掲載 ◆メモ 所在地は階上町角柄折新沼館9の159。上釜利雄社長。資本金1千万円。2008年度の年商は24億円。従業員数約400人。05年に食品衛生優良施設として厚生労働大臣表彰。06年9月にISO9001の認証取得。 【写真説明】 ざるそば用とろろの製造も手掛ける階上キユーピー |