北奥羽企業通信
(12)マエバラ(八戸市) 商品充実で商圏拡大 | |
(2009/08/07) | |
八戸市番町の宝飾店「マエバラ」は、2007年12月に新店舗での営業を始めた。八戸とニューヨークがほぼ同緯度ということもあり、ティファニーを意識した部分もあった。 08年9月に就任した4代目の前原俊彦社長(50)は「中心商店街では、お客さんに“このお店に行きたい”と思われるよう、各店舗が魅力を高めることが重要。街なかの活性化にもつなげたい」と新店舗建設の理由を語る。 創業は1886年。1962年に「前原時計店」として法人化した。今の社名に変更したのは95年。現在、売り上げの7割は宝飾品となっている。 同社では、▽専門店化の推進▽宣伝や在庫管理などパソコンを戦略的に利用▽社員教育の充実―の3項目について重点的に取り組んでいる。 他店では取り扱わない商品を充実させたことで、結婚情報誌やインターネットで同社を知った県外客が訪れるようになった。結果的に商圏が拡大、売り上げも安定したという。 店舗前に3台分の無料駐車場を確保していることは、同市中心街では珍しいサービス。同市のラピア内に構える「ソフィ マエバラ」は本店と比べ価格が安い商品を取り扱っており、本店とのすみ分けを図る。 前原社長は「多くのお客さんはネットなどで商品を確認し、目的を持って店舗を訪れるようになった」と現状を分析。 「中心街の利点を生かしつつ、お客さんのニーズを考えながら、時代に合った新しいやり方で取り組んでいきたい」と力を込める。 ※随時掲載 ◆メモ 所在地は八戸市番町30。前原俊彦社長。1886(明治19)年創業。資本金1千万円。従業員数15人。1990年11月、同市江陽のラピア1階に「ソフィ マエバラ」をオープン。ホームページはhttp://maebara.co.jp 【写真説明】 魅力ある店づくりを目指すマエバラ |