北奥羽企業通信
(11)十美商事(十和田市) 新鮮野菜ブランド化 | |
(2009/07/29) | |
新鮮な野菜は、単品だけでなく、数種類を詰め合わせたギフト用も販売。加工品ではゴボウをしょうゆやもろみで漬けた「十和田美人 ごんぼ」をはじめ、黒ニンニクの黒糖あめやパウダーなど趣向を凝らした商品を開発した。 「十和田美人・十和田活菜」のブランドでは、種と肥料の施肥方法を統一し、ミネラルを豊富に含んだほんのり甘いゴボウを生産。それ以外でも、生産者に一定のルールを守らせて品質の良い野菜づくりを目指す。このため肥料の経費だけでも通常の3割増しになる場合もあるという。 現在、60人ほどが約35ヘクタールで同ブランドの野菜を栽培。野月徳仁社長は「利益がそんなに出るわけではないが、生産者の収入を増やし意欲向上につなげたい」と強調する。 消費者目線を重視し、既にインターネットを利用した生産履歴の照会も実施。トレーサビリティーにも早くから取り組んできた。 だが、農業を取り巻く環境は厳しく、原油価格の高騰などの影響で段ボールやビニール、肥料など生産資材の価格が上昇。一方で、販売価格に転嫁できない葛藤(かっとう)もある。野月社長は「加工用の野菜は安い輸入品が使われることが多いが、国産の比率を上げていかなければならない」とわが国の農業への思いも語る。※随時掲載 ◆メモ 所在地は十和田市三本木野崎40の15。野月徳仁社長。十和田青果の子会社として設立されたのは2005年。従業員数約45人。電話番号は0176(22)1717。ホームページはhttp://www.towada-s.co.jp/ 【写真説明】 「安全で安心」にこだわる十和田美人シリーズを販売する十美商事の野月徳仁社長 |