北奥羽企業通信
(9)味の海翁堂(八戸市) 郷土食を次々商品化 | |
(2009/07/18) | |
同社は1970年に個人経営の「まき食品」として開業。81年に有限会社化し、89年に現在の社名となった。「海」は広く果てしなくどこまでもつながる、「翁」は末永く縁起が良いとして名付けた。商品の1次加工は委託する北海道函館市内の工場で製造。八戸市内では箱詰めを行っている。 2007年9月に就任した槙一郎社長(40)は「産学官などと連携しながら県産の原材料を利用した商品をもっと開発し、食材豊かな青森を全国に発信していきたい」と力を込める。 定番商品となっている「長者様シリーズ」は、▽少しぜいたくなものを手軽に▽安全、安心な原材料で健康、長寿に―が基本的な考え方となっている。 いちご煮とラーメンを組み合わせた「いちご煮ラーメン」や、ウニとアワビを使った炊き込みご飯をスルメイカに詰め込んだ「いかごはん」など、食欲をそそる多彩な商品が特徴だ。 だが、同社には専門の商品開発担当者はいない。誰でも意見やアイデアを出すことができる環境にしており、新商品の開発に貪欲(どんよく)な姿勢を示している。 09年2月からインターネットを利用した通信販売も開始。全国からいつでも注文を受けられる態勢に強化した。それでも槙社長は「地元の人が手軽に購入できる商品づくりを目指し、納得してもらえる良いものをつくりたい」と信念を語る。※随時掲載 ◆メモ 所在地は八戸市岬台4の1の1。槙一郎社長。1981年4月設立、89年に株式会社味の海翁堂に組織変更。資本金2千万円。従業員約30人。電話番号は0178(33)7623。ホームページアドレスはhttp://www.kaiodo.co.jp 【写真説明】 「長者様シリーズ」の商品をPRする槙一郎社長 |