米国からの成田乗り継ぎ客から拳銃と実弾

　米国から成田空港に到着した米国籍のカメラマンの男（５１）のバッグから拳銃１丁と実弾が見つかり、千葉県警と東京税関成田税関支署が銃刀法違反などの疑いで男を現行犯逮捕していたことが７日、分かった。空港当局者が明らかにした。

　出国時、男は米国ダラス・フォートワース国際空港の保安検査を通過しているとみられる。２００１年９月１１日の米中枢同時テロ以降、厳重な出入国管理を行ってきた米国から、機内手荷物で国外に拳銃を持ち出されたことが判明したケースは珍しいという。

　男の逮捕容疑は９月３０日午後、ダラス発のアメリカン航空６１便で成田に到着し、タイ・バンコク行きの航空機に乗り換える際、手荷物のバッグの中に自動式拳銃１丁と装てん済みの銃弾数発を所持していた疑い。

　空港当局者によると、男は「数年前、バッグに競技用の拳銃をしまったが、それを忘れたまま旅行に使用してしまった」と供述している。拳銃は、乗り継ぎゲートの荷物検査で発見された。男は家族ら２人とともにタイに旅行に行く途中だったという。

　中枢テロでは、米国系航空会社の航空機４機がハイジャックされ、うち２機がアメリカン航空機だった。

　米紙報道によると、今年６月には、米国ペンシルベニア州のフィラデルフィア国際空港で、乗客と航空会社職員によって拳銃１丁が国内線の出発機内に持ち込まれる騒ぎがあったが、米運輸安全局（ＴＳＡ）の職員らによって離陸前に発見されている。

（2009年10月7日11時31分  スポーツ報知）

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