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光母子殺害ルポ差し止め申請 '09/10/7

 光市母子殺害事件の被告の元少年(28)=死刑判決を受け上告中=を実名で記したルポルタージュの単行本出版に対し、元少年が「出版自体、承諾していない」として出版の差し止めなどを求める仮処分を広島地裁に申し立てていたことが6日、分かった。申し立ては5日付。

 本は「A(実名)君を殺して何になる」。インシデンツ(東京)が近く出版する。

 申立書などによると、著者で大学職員の増田美智子さん(28)は昨年8月、初めて元少年と面会した。面会を続けるうち、増田さんから出版したいとの申し出があり、元少年が事前に原稿を確認できるか尋ねたところ、増田さんは了承した。しかし、事前に原稿を見せられることがないまま、出版準備が進められたとしている。

 代理人の弁護士2人が6日、広島市内で記者会見し、元少年の被告は出版に際し、約束違反があったと言っている、と説明。「仮処分は元少年の意思で、原稿も見ずに実名報道を許すはずがない」とし、実名表記した記事などの掲載を禁じた少年法に違反し、元少年の人格権を侵害すると述べた。


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