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“ポニョ”は守られたが…「危機遺産」リストにに京都

 危機にひんしている人類遺産の保存運動を進めるワールド・モニュメント財団(WMF、本部ニューヨーク)は6日、2010年の世界各地の危機遺産93カ所のリストを発表、京都の町家を「建て替えなどで取り壊されつつある」として初めて選んだ。日本では唯一のリスト入り。

 02、04年には宮崎駿監督のアニメ映画「崖の上のポニョ」の舞台ともされる広島県福山市の港町、鞆の浦が埋め立てや架橋の計画を理由に選ばれており、町家は日本で2カ所目。鞆の浦は、地元の保全運動で最近、埋め立て免許差し止め判決が出るなど「守られた」と評価された。

 京都の町家は江戸時代に原型が生まれ、WMFによると職住一体型の伝統的な集合住宅の一形式。近年、マンションなどへの建て替えが進み「京都の景観と伝統的な生活様式の歴史が失われつつある」ことを選出理由に挙げた。

 危機監視対象となる遺産リストは1996年版から2年ごとに作成。2010年のリストには47カ国からペルーのマチュピチュ遺跡、スペインのバルセロナのサグラダ・ファミリア(聖家族教会)などが入った。

 鞆の浦については、リスト入りで国際的な関心を呼んだなどとし「最近の成功例」と紹介している。

 WMFは世界遺産を選定する国連教育科学文化機関(ユネスコ)とは直接の関係はない。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年10月07日 10:40 ]

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