2007年12月07日
消すことについて
過去の記事をだいぶ削除した。
誰かのために存在するブログでは決してないし、
自分をみつめなおす等の意図があるわけではないこのブログ。
ただ、思った事を書きたい時に書く。ということだけを大切にしてきたけれど、
消したいことも自由に消してもいいということを最近あるブログを読んでいて学習したためだ。
アクセスログに残っている訪れてくれた人や、
コメントまでくれた方には感謝というかありがたいなと思う。
僕は、何かを伝えることを意図しなくても、
人に何かを残すことがこの世にはあるのだと信じているから、
このブログがどうなるかわからないし、ある日突然すべて消してしまうかもしれないかもしれないけれど、もしも、ほんとうにもしもだけど、何かを感じてくれている人がこの世にいたなら、その心に残った何かを大切にしてもらえれば、意味というものがみつかるかもしれない。
それは祈りだ。
2007年12月04日
恋愛中毒至上主義
どうやら自分には「恋愛する」ことが無理なんじゃないかと最近思えてきて仕方がない。
クラブでＹ子が知り合ったバイセクシャルの男性と、Ｙ子と僕の三人で大学の学園祭に行った。最近セックスにも恋愛にもご無沙汰な僕を気遣ったのか何なのかＹ子を通して「紹介」された。
つつがなく？それなりに三人で楽しく時間を過ごせたのだけど、
彼と別れた後、Ｙ子にどう？って聞かれて、
「彼と恋愛は出来そうにない」と答えると「何故？」とＹ子。
「何故って・・・タイプじゃない？」と僕
「タイプじゃない？・・・ってとりあえず付き合ってみればいいのに。」
「うん。そうできればいいんだけど・・・。（ウジウジ）」
Ｙ子は半ば呆れていた。
そうなのだ、自分でも呆れて半笑いでごまかしてしまう。
付き合ってみなけりゃわからない事のほうが恋愛には多いと僕も思う。
けれど、特に心を掻き立てる相手じゃないのに、付き合っていく中で好きになるなんて事、あるのだろうか？
確かに、セックスきっかけで週一で会うようになり、それなりに心躍るような関係になった人が高校生時代にはいた。けれど卒業と同時に自然消滅。
お互いに嫌いになったわけじゃない。
それでも連絡を取り合って関係を続けていく事はなかった。
けれどそれは相手の事を特に好きじゃなかったというそれとも違うのだ。
要するに、僕は手短な心安らげる相手で、互いに依存しない関係でしか人と付き合えないのだと思う。つまり、ぬいぐるみのようなレンアイだ。
ふわふわとした温かい存在がほしいだけで、互いの心に足を踏み込むような何でも言いいあえる関係を恐れている。いやな面をチラミしたり、チラミさせたりすることが怖い。付き合う前から、終わりを予感している。致命的だ。
ああ僕は孤独でわがままな人間なのだ。
（とかセンチメンタルに自分を表現して、すぐに逃げてしまう。）
けど外面だけはいいから、もう、意味不明な人間ができあがってしまう。
Ｙ子は器用だ。
外人の彼が上海に引っ越した後も、お金をためては会いに行き、ついでに変わりつつある中国を観察することを楽しんでいる。
さらには、Ｋとも曖昧ながら関係を続けていて、
「卒業まで、短い間だけど同棲してみないか？社会人になったらお互い別々の場所で働くことになるけど、同棲がうまくいけば、遠距離でもやっていけるはずだ。結婚を前提にもう一度ちゃんと付き合いなおしたい」
とか、プロポーズ発言ともとれる言葉をこの前一緒にいる時に電話でＫから引き出していた。
男女の結婚がひとつのゴールだと思えないＹ子と僕は、
真剣すぎる彼のアプローチにちょっと引いてしまって、電話を切った後、苦笑いだったのだけど、
「こういうところで感動？できない点では二人とも恋愛に向いてないのかもね。」と意見が一致して安心した。
そうなのだ、Ｙ子も決して恋愛至上主義ではないのだ。
僕がかってに恋愛に自家中毒を起こしているだけで、彼女はもっと柔軟にしなやかに行動しているだけなのだ。本当に憧れる。
昨日夜中に電話があって、来週のＹ子の誕生日どうするの？ときいたら、
「誕生日は彼氏よりも家族よりもタケと過ごしたい」
なんて言ってくれて、電話を切った後、少し涙した。
「恋愛より友愛をだいじにな」
じいちゃんが以前よく言っていたこの言葉の意味が、少しだけわかったような気がした。
2007年07月08日
徹夜明けのお味噌汁
徹夜明けのヘンテコなテンションでお味噌汁を作る。
豆腐とワカメと油揚げ。
水に戻すワカメを水に戻しすぎた。どうしよう。使い道ないよ。
ダシは手抜きの味の素。
こんなに簡単にできてしまっていいのだろうか。
味噌汁を発明した人に感謝。
美味しい。
体にしみこむ味だ。
つい最近、中学時代からの友人にゲイだとカミングアウトされた。
たまたま実家に帰った折に、一緒に海に遊びに行ったら、帰りの車中で。
驚いた。
けれど何故だか分らないが、僕もだよ。
っとは言えなかった。
切羽詰って苦しそうにポツポツと話しを切り出す彼を見て、言葉に窮した。
正直、そのドンヨリとした空気に呑まれた。
その時は、聞き役に徹しつつも、
「そうなんだ、まあいいんじゃない？てかいいとか悪いとか言う問題じゃないか・・・まあ、あんまり悩むな。死ぬほど悩むんなら電話しなよ、話し聞くから」と言い「それよりさー」と話題を変えてしまった。
自分がカミングアウトする時に望む反応と、彼が想定していたカミンウグトの段取りや、僕に望んでいた反応は多分違うものだったのだろう。
言葉にできない言葉を紡いで小声で回りくどく語っていた姿はなんだかとても寂しかった。
彼の苦悩（ゲイである苦悩？）は分るようで分らない部分も多い。
同じ男が好き（ゲイ）ってカテゴリーの中にも色んな部分で悩む事があるのだろう。けれど、何にせよどんな想いでも溜め込むとそのうち他者を恨んだり妬んだりするようになる。それは誰も幸せにならない悲しい事だから、彼の望みどおりの反応や、期待には答える事はできないかもしれないけれど、せめて話しは聞こうと思う。偉そうかな。自分もゲイなんだけどね。時期がきたらそれについても話そうと思う。
翌日に、なんだか無性にＹ子の声が聞きたくなって実家から電話した。
「用事は無いんだけど、なんとなく電話した」
「そう。」
「今何してる？」
「筋トレ」
どうやら、くだらない話しが僕と僕を取り巻く世界を少しだけ幸福にしていると感じた。
2007年05月28日
そういう話��
Ｙ子がＫと付き合い始めたらしい。
「タケもＫのこと気に入ってから、なんだか言い出しにくくって・・・」
って友達を思いやる感じ（優越感をほのめかしつつ）話し始めたＹ子。
Ｋのことなんかここ数ヶ月考えてなかったので、正直適当に話しを聞いていたのだけど、セックスの詳細を面白おかしく話してくれたおかげ（？）でＫへの憧れというか以前感じていた感情は一気に急速冷凍されました。（人間って不思議）
おっぱい→顔→おっぱい→顔→エンンドレス・・・って！
終始（イクトキモ）無言って！
「ストレートのメンズってそんなもんよ？」
っとＹ子は特に気にした様子もなくサラッと話していたけれど、セックスにはもう期待はしないらしい。
「特に好きでもないけれど、何か学生って感じの甘酸っぱさを経験しておきたいじゃん？って舐めてるかな？でも私、レンアイとか舐めてかかるタイプだから。」
「うーーーん。よくわからん。」
「わかんなくていいよ。」
「うん。」
「私の中では
Ｋ：甘酸っぱい大学生同士のレンアイ雰囲気担当
一年以上付き合っている外人Ｍ：セックス担当
タケ：その他全部担当なんだ」
「なんじゃそりゃ」
「ホントなんなんだろーね」
分けわからないままなんだかおかしくなってきて二人で笑う。
それから二人で歌を歌う。
「下のお口と、上のお口と、真ん中の心が別行動♪」
大学からの帰り際に、僕のセックス近況をきかれて、
「セックスはもう半年以上していません。」
っと、マジメに答えたら、何故か爆笑された。
「ワラウトコ、チガウヨ〜」っと韓流訛りで冗談じみてごまかしたのだけど、
本当はこのごろ夜中に一人を実感して、涙を流すこともあるのだ。
っと言いたかった。（っと今になって思う。）
これって、ゲイって部分に逃げているからだと思う？っとも聞いてみたかった。
”弱い自分を許してあげて下さい”
大学の掲示板に貼り出されていた、自殺防止キャンペーンのポスターの前でＹ子とバイバイした。
僕はバカだからソレを鵜呑みにしようと試みたのだけど、
許すって事が忘れることだとしたら、自分を忘れることなんてできるのだろうかっと自転車をこぎながらずっと考えていた。
2007年05月25日
シャンニャロー！
「自分を過小評価しすぎ」
って、そんなこと言わんでおくれ。
僕は、ウジウジ野郎さ。
（って逃げたほうがいくらかは楽だもの）
一番に逃げる。全てを放り投げる。後ろは見ない。
で、たどり着いたココが息苦しいのは自己責任ですか。
甘い、あまーい人生を僕はお祝いいたします。
（ぐっちゃぐちゃのバースデイケイキを送りつけよう）
働くか死ぬかの２進数に嫌気がさしてくる。
年がら年中５月病。中学生日記。
2007年03月20日
あなたは僕の
電車の中を、ブツブツと独り言を言いながら歩き回っているおじいさんがいた。
遠巻きに注意を払う他の乗客に対して、
僕はなぜだだか分らないけれど、親近感に似た感情を抱いてしまったのだった。
「武、ここにいたのかえ」
「ええ、おじいさん」
二人を乗せたその車両はきっととても美しい色に包まれたことだろう。
グンジョイロとか。
きっと誰もそのことは知らないと思うけれど。
2007年02月14日
いつか、そこで
静寂を取り戻した美術館に僕は戻る。
部屋の片隅に置かれた裸体像と静かにまぐあって消えたあの人に
今晩、会えるかもしれない。
絵画の中の貴婦人が、そっと目を逸らすその時まで、もうしばらくここにこうして座って待っていようと思う。
2007年02月10日
ぐわわわ
わけの分からない不安に苛まれては、どんどん彼方に沈んでいく心を凝視しつつ、ダンベル体操をして、しまいにゃアホらしくなって街を自転車で滑走してきました。
探し物はなんですか〜♪
と、心の中で熱唱しながらね。
今日で全ての試験が終了
就職「活動」にまったく力が入らなくて、不甲斐なくて、気落ちしています。
「こうじゃない、コレじゃない」っていう想いだけが募っていきます。
わー。どうしよう。どうしよう。どうしよう。
明日親が来る。
話すことなんて何もない。
けど、何か言わなければならないのだと思う。どうやって？
今もしかすると人生の岐路に押しやられているのかもしれない。
後悔したくないけれど、前へ進むきっかけと力が欲しい。
2007年02月01日
青い鳥篭
時は夕刻
私は南禅寺の方丈庭園にて、
庭に敷かれた小石の模様を長い間眺めておりました。
時折、凛とした冷たい風が
人工的に象られたこの美しい庭を吹き抜け
私の琴線を静かに揺り動かしていきます。
ふと気づくと、庭の奥の茂みから
二羽の青い小鳥がちょこりと出てきて
小石の上で何やらさえずり始めたではありませんか。
私は、まぶたをおろし
その愛らしい小鳥たちを想いながら
空が更けるまでそこに独り佇んでおりました。
青い鳥A「チョットミテ、チイサナシアワセタンケンタイヨ」
青い鳥B「ワーマタキタヨアノヒト。コンナトコニシアワセガコロガッテルワケナイジャナイネー」
青い鳥A「コロガッテルノハイシヨネ」
青い鳥B「ソウヨ、ワタシタチダッテ、ホントハ、ペットヨ」
青い鳥Ａ「ホントニンゲンッテオカシヨネ」
2007年01月31日
レシート
一年前のレシートが、冬物のジャケットの内ポケットから出てきた。
2005/11/21 01:30
A ゴマユ１８０G ￥198
_____________________
合計 ￥198
（内 消費税 ￥9)
お預り ￥200
お釣り ￥2
担当 佐野
ゴマユとはゴマ油のことだろうか。
ゴマユ一点のために深夜一時に、僕はスーパーに行ったの？
佐野さんってどんな人だったっけ・・・。まったく思い出せない。
人間の脳には、不要な情報を忘れる機能が備わっているらしいから、
まあ、ゴマユについてはどうでもいいのだけど、
毎日会う様な間柄の知人でも、顔を見てすぐに名前が出てこないことが、かなりの頻度で起こる僕の場合、ちょっとその機能が優れすぎなんですかね。テヘ。
もちろん、冷や汗をふくための青いハンカチは常に後ろポケットに携帯ですよ？
でも、「このままではイカン！」
っと電車の中刷り広告に書いてある文字を見て、
筋違いの説得を素直に受け止め、
記憶力向上のために、街を歩きながら脳みそと家族会議を開きました。
右脳：流行の脳トレなんてどうよ。
左脳：記憶力の向上と同時に、忘れる機能も向上するのでは？
僕： ・・・
始まった途端に閉幕しました。
でも、このままでは２２歳にして老人になってしまうのもアレなんで。
先日、新しく買った手帳に
「1/21 手帳を買う」と書き加えておきました。
2007年01月30日
やさしい
ここ数日の日記は、からっからに乾いた印象ですね。
どうもいかん。なんだかいかん。と僕の僕（シモネタじゃない）がわーわー言っているので、今夜はお勧めのDVDをひとつ。
先ほどから、
「すいか」というTVドラマのDVDを一話目から見始めました。
心が一方に傾きかけたときに、
これをみると、本当にあたたかい気持ちになれるので、
もう過去に何十回とみています。が、やはりいい。
やさしい。おもしろい。やさしい。せつない。やさしい。
僕はこのドラマで描かれている視点でものごとをとらえたいのだと思う。
書いて、消しての日記だと、どうしても、乾いていくんですね。表現が。
（今日は、ばばばばっと思いついたままに書いてます。）
以下、引用
――あたしみたいなのも、いていーんですかねぇ？（小林聡美）
――いてよし！（浅丘ルリ子）
引用終わり
文字で書くと、なんだ、甘っちょろい自己肯定物語かよ！
っとつっこみをいれたくもなるだろうけど、
脚本と演出が巧みだと思います。
岡崎京子の「平坦な日常」のその先というか、感傷と言う名の悦に浸っていても、
または、僕という存在がいなくても世の中は廻るけれど、
それでも僕はこの世界でしか生きることができないのだと。
そう気づかせてくれたのもこのドラマでした。
（ってこれってアピール？→えへへ。でも返品不可なんです。）
人生は「だったら・・・でも・・・それでも・・・」の繰り返しかもしれない。
けれど、生きてみなきゃわからないこともいっぱいある。はずだと。
もっと人と話して、食べたり飲んだり、笑ったり泣いたり、嘘ついて怒ったり、
抱き合ったり、別れたり、終始孤独であっても・・・。僕は人を信じたいのだと。
って全然お勧めになっていませんね。
客観性ゼロです。
しかも感想文ですらない。
でも、このページを偶然おとずれたあなたにも是非見て欲しいと思います。
せめて一話だけでも。
明日は学校も、バイトも無いので、このまま１０話まで見て、
明日は一日寝て過ごすなんていう時間の使い方も、ありかと思う。
２月の頭は、バイトも大学も無い日が４日続くので直島に行こうと思います。
明日の夕方に起きたら、Y子に電話しよう。
「直島に出掛けるのだけど、一緒に行こうよ」って。
2007年01月27日
毎日の食事
冷蔵庫の中に、大量に余ったタマゴの消費期限は今日までだった。
じゃがいもとベーコンと卵で、スペインオムレツを作る。
じゃがいもをゆでながら、
毎日毎日毎日生きている限り、食事のメニューを考えることにストレスを感じる人は、いったいどれくらいいるのかとぼんやり考える。
食欲と睡眠欲と性欲の三大欲を満たすために人間は生きているとよく言うけれど、睡眠と性欲は大方、簡単に満たすことができて、満たし方のバリエーションもそれほど多くないのにくらべて、食欲は満たすのが難しく、幅も広い気がする。
働かざるもの食うべからずという呪いの言葉を思い出す。
できあっがったオムレツを食べる前に、時計を見たら日付を更新していた。
オムレツはあいまいな味だった。