教員がネットゲームでモンスター親対策?
2009年10月07日09時00分 / 提供:Techinsight Japan
「ゲーム」だからといって、決してふざけているわけではない。
学校教育分野の雑誌記事やWebコンテンツ、映像制作などを手がける株式会社コンテクストは、自社が運営する教員向けポータルサイト「Teachers Online」において、保護者対応を学べるシミュレーションゲーム「わかり合える日のために」の第2弾を公開した。保護者のクレームなどの問題に取り組む大阪大院教授・小野田正利氏と、社会教育学などを専門にする日本大教授・佐藤晴雄氏が監修を務めている。
近年、保護者からの無理難題要求に悩まされる教師が増えており、ちまたでは「モンスターペアレンツ」などという言葉も使われるようになった。執拗なクレームに悩まされ、中には休職や退職、さらには自殺に追い込まれる教師もおり、保護者からのクレームに対応するための研究や研修が行われるようになったほどである。
このゲーム「わかり合える日のために」は、そんな保護者対応のポイントをシミュレーション形式で学べる、アドベンチャーゲームだ。舞台はとある公立小学校で、プレーヤーは主人公の若手教員となり、保護者からの無理難題要求に対し、適切な行動を選択しながら問題を解決していく。単なるエンターテイメントゲームではなく、実際にあった事例をベースにシナリオを構成しているため、保護者対応力の向上が図れる学習ツールとしても活用できる。
「わかり合える日のために」の第1弾は今年3月10日に公開され、各メディアに取り上げられるなど、大きな反響を呼んだ。今回はその第2弾となり、前作と比べると新システムが加わってゲーム性が高まり、ボリュームもグレードアップしている。
また、ゲームの新しいシステムとして、主人公となるプレーヤーが保護者対応のポイントを映像で学ぶ「保護者対応研修用DVD」や、過去の出来事を振り返る「学級懇談会のメモ」などのコマンドが加わり、ゲーム性も高まっている。また、プレイ時間はおよそ30分と、ボリュームも大幅にアップしているのが特長だ。
ゲームの監修を務めた大阪大・小野田正利教授は保護者からの無理難題要求(=イチャモン)に関する研究において第一人者であり、このゲームではシナリオ全編にわたって監修するとともに、ゲーム中において主人公が保護者対応のポイントをDVDで学ぶ場面に、実写で登場している。
「先生の指導力に疑問を感じます。授業の様子をビデオ撮影してチェックさせてください!」……ゲームでは、最初はごく一般的な相談が、対応のまずさからクレーム、さらには無理難題要求へと発展していくストーリー展開となっている。プレーヤーが失敗への振り返りや反省を経て、信頼回復に至るまでの過程をゲーム化しており、実戦に役立てることができそうだ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)
【関連記事】
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・日本初、ネット活用の個別学習システムが実験・検証へ
・教師が足りない!緊迫する独の教育現場。(ドイツ)
-ITからセレブ、オタク、事件・事故まで。スルーできないニュース満載-
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【参照】
・http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=46143
学校教育分野の雑誌記事やWebコンテンツ、映像制作などを手がける株式会社コンテクストは、自社が運営する教員向けポータルサイト「Teachers Online」において、保護者対応を学べるシミュレーションゲーム「わかり合える日のために」の第2弾を公開した。保護者のクレームなどの問題に取り組む大阪大院教授・小野田正利氏と、社会教育学などを専門にする日本大教授・佐藤晴雄氏が監修を務めている。
近年、保護者からの無理難題要求に悩まされる教師が増えており、ちまたでは「モンスターペアレンツ」などという言葉も使われるようになった。執拗なクレームに悩まされ、中には休職や退職、さらには自殺に追い込まれる教師もおり、保護者からのクレームに対応するための研究や研修が行われるようになったほどである。
このゲーム「わかり合える日のために」は、そんな保護者対応のポイントをシミュレーション形式で学べる、アドベンチャーゲームだ。舞台はとある公立小学校で、プレーヤーは主人公の若手教員となり、保護者からの無理難題要求に対し、適切な行動を選択しながら問題を解決していく。単なるエンターテイメントゲームではなく、実際にあった事例をベースにシナリオを構成しているため、保護者対応力の向上が図れる学習ツールとしても活用できる。
「わかり合える日のために」の第1弾は今年3月10日に公開され、各メディアに取り上げられるなど、大きな反響を呼んだ。今回はその第2弾となり、前作と比べると新システムが加わってゲーム性が高まり、ボリュームもグレードアップしている。
また、ゲームの新しいシステムとして、主人公となるプレーヤーが保護者対応のポイントを映像で学ぶ「保護者対応研修用DVD」や、過去の出来事を振り返る「学級懇談会のメモ」などのコマンドが加わり、ゲーム性も高まっている。また、プレイ時間はおよそ30分と、ボリュームも大幅にアップしているのが特長だ。
ゲームの監修を務めた大阪大・小野田正利教授は保護者からの無理難題要求(=イチャモン)に関する研究において第一人者であり、このゲームではシナリオ全編にわたって監修するとともに、ゲーム中において主人公が保護者対応のポイントをDVDで学ぶ場面に、実写で登場している。
「先生の指導力に疑問を感じます。授業の様子をビデオ撮影してチェックさせてください!」……ゲームでは、最初はごく一般的な相談が、対応のまずさからクレーム、さらには無理難題要求へと発展していくストーリー展開となっている。プレーヤーが失敗への振り返りや反省を経て、信頼回復に至るまでの過程をゲーム化しており、実戦に役立てることができそうだ。
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)
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