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日本は90年比10%削減を 国内CO2排出量でIEA
【バンコク共同】国際エネルギー機関(IEA)は6日、産業革命以来の世界の気温上昇を2度以内に抑え、温暖化の大きな被害を避けるには、日本は2020年の国内の二酸化炭素(CO2)排出量を1990年比で10%削減する必要があるとする報告書を発表した。バンコクで開催中の地球温暖化対策の次期枠組みを協議する気候変動枠組み条約の特別作業部会で明らかにした。 鳩山由紀夫首相は20年の温室効果ガス排出量を90年比で25%削減するとの中期目標を掲げているが、国内と国外のそれぞれの削減量は明らかにしておらず、今後の政府の議論にも影響を与えそうだ。 IEAは、日米欧、中国など主要国の発電や自動車輸送などエネルギー利用が原因で出るCO2について、各国の国内総生産(GDP)や人口増加率、産業部門の削減の可能性などを基に、気温上昇を2度以内にするために必要な削減量を試算。日本については、07年時点で12億トンの排出量を20年には10億トンにまで減らす必要があるとした。90年比で10%減になる。 人口増加が予想される米国は20年のCO2排出量を90年比3%、欧州連合(EU)は同23%を削減する必要があるとした。
2009年10月06日火曜日
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