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夕張の中3自殺:市長が救急医療「改善したい」 /北海道

 夕張市の中学3年の男子生徒(14)が自室で首をつって心肺停止状態で発見された際、救急隊から受け入れを要請された市立診療所が他の病院へ向かうよう指示していた問題で、藤倉肇市長は6日の定例記者会見で、「二度とこうした事態が起きないよう市内の救急医療体制の改善を図りたい」と述べた。

 会見で藤倉市長は「診療所に受け入れてほしかった」と述べたうえで、改善策を市議会に報告する意向を示した。一方、市議会は8日に緊急の行政常任委員会を開催し、市消防本部から当日の経過について報告を受けることを決めた。

 この生徒は9月27日午後11時ごろに発見され、家族の119番で駆けつけた救急隊員が診療所に受け入れを要請。しかし、当直職員や看護師から村上智彦院長に生徒の状況が正しく伝わらず、村上医師は専門の病院に向かうよう指示した。救急隊は市内の別の医療機関に向かい、生徒は28日未明、死亡が確認された。村上医師は判断ミスを認めている。【吉田競】

毎日新聞 2009年10月7日 地方版

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