強姦(ごうかん)容疑で逮捕後に不起訴となった東京都の男性が、十分な裏付け捜査もなく不当に逮捕、拘置されたとして、国と都に2200万円の賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁は6日、国に55万円の支払いを命じた。三村晶子裁判長は「必要な捜査を怠り、検察が男性の拘置を続けた点が違法」と指摘した。
判決によると、男性は女性の告訴に基づき05年2月、警視庁に逮捕された。9日間の身柄拘束後に釈放され、東京地検が3月に不起訴処分とした。
判決は「性行為の後も女性は男性と飲食。性行為は合意の上だった」と男性の主張通り女性の告訴は虚偽と認定した。【伊藤一郎】
毎日新聞 2009年10月7日 東京朝刊
10月7日 | 強姦事件:不起訴の男性が国に勝訴--東京地裁 |
10月6日 | 強姦事件:不起訴の男性が国に勝訴 東京地裁 |