文書番号: 879945 - 最終更新日: 2004年12月29日 - リビジョン: 1.3 ファイルシステムによるファイル/フォルダ削除の違いについて目次概要この資料は、ファイルシステムの違いによって、ごみ箱の機能が異なることについて、解説したものです。 詳細解説Windows NT 4.0 のごみ箱の機能は、使用するファイル システムによって異なります。 NTFS、FATどちらのファイルシステムの場合でも、「ごみ箱」は実際には、各ドライブに一つずつ存在する、特殊なフォルダです。 したがって、消去したファイルがごみ箱に入ると、同じドライブ内でのファイルの移動となります。「ごみ箱」からファイルを削除するまで、ファイルは実際には消去されません。 ごみ箱のフォルダごみ箱のフォルダは、ファイルシステムによって、以下のように異なります。 FAT パーティションFAT パーティションでは、Windows 95 や Windows 98と同じように、すべてのユーザーが同じごみ箱を使用します。このため、あるユーザーが削除したファイルがごみ箱に移動された場合、次にログオンしたユーザーは、削除ファイルをごみ箱から削除したり、元に戻すことができます。 NTFS パーティションNTFS パーティションでは、セキュリティを維持するために、ゴミ箱はユーザーごとに別のフォルダを使用します。このフォルダは、各NTFSパーティションの [Recycler] フォルダの中に、ユーザーのセキュリティ ID (SID) に基づいて作成され、そのユーザーと管理者、およびシステムアカウントのみに対して、アクセス権が与えられます。 デスクトップからごみ箱を開くと、ユーザーには自分が削除したファイルやフォルダしか見えません。また、ユーザーごとに異なるごみ箱のフォルダが存在することも、分からないようになっています。 ただし、Windows NT エクスプローラーなどを用いて、NTFS パーティションの[Recycler] フォルダを開くと、複数のごみ箱があることを確認できます。しかし、管理者であっても、デスクトップから他のユーザーのごみ箱フォルダを開くことはできません。開こうとしても、表示されるのは、管理者自身のごみ箱の 内容です。 削除されたファイルやフォルダが使用していた領域NTFS パーティションでは、ごみ箱から削除したファイルや、ごみ箱を経由せずに削除したファイルは、絶対に戻りません。これは、セキュリティのために、削除と同時に、ファイルが使っていたデータ領域がクリアされるためです。 しかし FAT パーティションでは、ファイルを削除すると、FAT 内のクラスタチェーンと、ディレクトリの情報の一部が消去されるだけで、データ領域は次にデータが書き込まれるか、フォーマットが行われるまで、そのまま残っています。 フォルダの削除と復元Windows 95 では、削除されたフォルダは [ごみ箱] フォルダからは見えません。但し、削除した直後であれば、 「元に戻す」 コマンドで復活させることは可能です。 いっぽう、NTFS パーティションでは、個々のファイルやフォルダに、アクセス権などのセキュリティ情報を持たせています。このようなアクセス権の情報が失われないようにするために、 NTFS パーティションでフォルダを削除した場合、そのフォルダ以下の階層がすべて、ごみ箱に移動します。逆に、削除したフォルダを復元すると、常にフォルダ以下の階層がすべて復元されます。 削除されたフォルダ内の一部だけを復元することはできません。ごみ箱のウィンドウでフォルダをダブルクリックしても、プロパティが表示されるだけで、フォルダを開いて中のファイルを 1 つずつ復元することはできません。 以上のような動作は、Windows NT 4.0 では、セキュリティ情報に対応していない、FATパーティションでも同様です。 また、Windows 98 でも同様です。 したがって、Windows 95 のみ、動作が異なることに注意してください。 直接削除される場合以下の場合、削除されたファイルやフォルダは、仮にごみ箱に対して、ドラッグ アンド ドロップを行ったとしても、ごみ箱には保管されません。
補足FAT パーティションでは、ごみ箱のフォルダ名は [Recycled] です。 NTFS パーティションでは、ごみ箱のフォルダ名は [Recycler] です。 この資料は以下の製品について記述したものです。
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