2009年10月7日 12時27分更新
裁判員が参加する岡山県で初めての裁判は2日目の審理に入り、7日は午前中被害にあった女性を証人として呼んで話しを聞いていて裁判員からはじめての質問もありました。
裁判員裁判は2日目に入り、男女6人の裁判員と3人の補充裁判員が7日朝、朝岡山地方裁判所に入りました。
裁判員が審理しているのは、ことし5月、岡山市南区で停めた車の中で瀬戸内市の40歳の無職の男が別れ話のもつれから21歳の女性をナイフで刺して殺害しようとした事件です。
7日は被害にあった女性が証人として呼ばれていて法廷には女性に配慮して傍聴席や被告の席から見えないようについたてが置かれました。
はじめに検察官が刺された時の様子を尋ねると女性は「死んでしまうと感じた」と涙ぐみながら答え、裁判員は顔をしかめたり、口もとを押さえたりして聞いていました。また男性の裁判員が質問し「刺された場所はコンビニエンスストアの前だったし、どうして助けを求める行動を取らなかったのか」と女性に聞きました。
これに対し女性は「刺される前に感情的になっていたのでこれ以上感情的になるとまた刺されるのではないかという恐怖心があった」などと当時の状況を説明していました。
7日は午後から被告本人に話しを聞く時間もあり裁判員がどのような質問をするのかが注目されます。