岡山放送局

2009年10月7日 12時27分更新

岡山大38億円分の入札延期


政府が見直しを進めている今年度の補正予算の対象に、国立大学法人の施設や設備の整備費が含まれていることから、岡山大学では入札を行う予定だった校舎の耐震改修工事など総額で38億円分の入札を延期していることがわかりました。

入札が延期されたのは、岡山大学の工事や設備の購入などあわせておよそ20件で予定価格の総額は38億7千万円にのぼるということです。

これらの工事などは国の補正予算で行う予定でしたが、政府が補正予算の見直しを始めたのに合わせて9月24日、文部科学省から今年度の補正予算の執行を中断するよう要請する文書が届いたと言うことです。

このため、10月9日入札を行う予定だった薬学部の校舎の耐震改修工事のほか、大学や大学病院などに導入される予定だった、がんの放射線治療システムや電子顕微鏡といった設備の購入についていずれも入札を延期したということです。

これについて岡山大学は「入札の手続きを進めていたのに延期することになり困っている。教育や研究の基盤を支えている大学には一刻も早く経費を措置して欲しい」と話しています。