渋谷署や渋谷区などは5日、「万引き犯罪根絶対策協議会」を発足させた。警視庁が9月に策定した「万引き防止のためのアクションプログラム」は警察と地域住民らによる連携が重要としており、各署で協議会の準備を進めているが、実際に設置されたのは初めて。小売店の店員が客への声かけを徹底することや、制服警察官の店舗巡回強化などを行う。
渋谷駅周辺の繁華街を抱える渋谷署管内の08年の万引き認知件数は948件で、全国の警察署で最多だった。警視庁管内でも00年以降、9年連続でワースト1となっている。
発足式には小売店関係者ら約230人が参加。渋谷署は「届け出には時間的、人的負担が懸念されているが、近々に捜査書類が簡素化され、(店側の)負担が軽減されると思う」と話し、小売店側に万引きの被害をすべて届け出るよう協力を求めた。【町田徳丈】
〔都内版〕
毎日新聞 2009年10月7日 地方版