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いつもの威勢はどこ?大毅ボコボコ涙声…

1回、デンカオセーン(右)と打ち合う亀田大毅
1回、デンカオセーン(右)と打ち合う亀田大毅
Photo By 共同

 【亀田大毅完敗】まさに動くサンドバッグだった。前進するが、ほとんど手は出ずに王者の重量感あるパンチを浴び続けた。ジャッジの1人が引き分け。最大2ポイント差しか開かなかったが、点差以上に完敗の印象は強い。「結局おれが負けてるし、何も言うことはない」。涙声で敗戦の事実を受け止めた。

 「前回の世界戦から成長した姿を見てほしい」と言い続けてきた。ガードを固めて突進し、左フックを振り回すだけの単調なスタイルから最近はジャブを駆使するなど戦法に広がりはみられた。ただし、再起後の5試合はピークを過ぎた下の階級の元世界王者ら実力不明の外国選手ばかりで、日本や東洋太平洋の王座を取ったわけではない。世界の頂点に立てるほどの厳しい修羅場を経験し、たくましさが身に付いたかは疑問だ。

 ジャブが出たのは序盤だけ。主導権を握られると、以前の単調な戦法に戻った。終盤は王者が失速していたが、攻撃に工夫がなく仕留めきれなかった。「おれができることはやったと思うし、仕方ない」

 ボディーブローを浴び続け、真っ赤に腫れ上がったわき腹が痛々しい。健闘したのは事実だが、残念ながら、耐久力しか世界レベルを見せられなかった。

Yahoo!ブックマークに登録 [ 2009年10月06日 22:12 ]

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