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社会

どうなる電子黒板? 補正予算見直しで教育現場困惑 

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補正予算見直しの検討対象となった「電子黒板」。既に授業で活用している小学校も=神戸市内(撮影・内田世紀)

 分かりやすい授業を目指し、文部科学省が公立学校への整備を目指していた「電子黒板」。鳩山政権による2009年度補正予算見直しの検討対象となり、現場が混乱している。兵庫県教委のまとめでは、県内20市町の小・中学校に計約520台の導入を予定。1台約70万円で、県内分約3億円は国庫補助などで全額賄われるが、政権交代で不透明に。既に入札を終えた自治体の担当者は頭を抱えている。(中島摩子)

 電子黒板(約70インチ)はタッチパネル式で、指や専用のペンで直接画面に触れて操作できる。インターネットができるパソコンと一体化され、音声や動画の再生ができるという。

 県内では導入されつつあったが、情報通信技術教育を推進する「スクール・ニューディール構想」の一環で文科省が補正予算に整備費を計上。県内20市町が申請し、一部を除き、7月末に文科省から内定が出ていたという。

 しかし、政権交代後、補正予算見直しのターゲットに浮上。川端達夫文科相が模擬授業を受けるなどしたが、計画凍結や縮小などの情報が飛び交い、既に議会の議決や入札を終えた自治体からは悲鳴が上がる。

 小学校に40台、中学校に20台を整備予定の西宮市。同市教委の担当者は「入札を終えており、市の負担になれば、財政事情も厳しい中、どうすればいいのか」と困惑。三田市教委も「内定が出たからこそ、準備を進めていた。教員への模擬授業でも好評だったのに…」とする。

 県教委には問い合わせが相次いでいるが、担当者は「まったく不透明。入札を終えている市もある。市町間で不公平がないようにしてほしい」と気をもむ。政府は、補正予算の執行停止総額を近く公表するとしている。

(2009/10/06 12:45)


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