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【社会】

中川氏急死 循環器系に異常 冠状動脈細く 行政解剖で確認

2009年10月6日 朝刊

 東京都世田谷区の自宅で死亡しているのが見つかった中川昭一元財務相(56)の行政解剖の結果、心臓につながる冠状動脈が細くなるなど循環器系の器官に異常が見つかったことが、警視庁への取材で分かった。同庁は、中川氏が病死した可能性が高いとみており、血液や細胞を病理検査に回して詳しい死因を調べる。

 警視庁によると、四日朝、中川氏がベッドの上でうつぶせで死亡しているのを家族が発見した。同氏は体調不良のため都内や北海道など複数の病院に通っていたという。不眠を訴えたこともあり、枕元には処方されたとみられる睡眠薬があった。

 解剖所見では、動脈瘤(りゅう)破裂や脳内出血などの突発的な死因は認められず、同庁は死亡につながる持病がなかったか、病院関係者から事情を聴いている。

 また、中川氏が死亡していたベッド上では嘔吐(おうと)物が見つかったが、のどに詰まらせるなどして窒息したような所見はないという。

 

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