西脇市役所１階で展示されていた長谷川穂積のグローブ（０８年７月３１日撮影）
兵庫県西脇市役所で展示されていたボクシングのＷＢＣ世界バンタム級王者・長谷川穂積（２８）＝真正＝のボクシンググローブとサイン色紙がなくなっているのを５日午後５時ごろ、職員が見つけて警察に届けた。西脇署は窃盗事件とみて調べている。
同署によると、１階西側の玄関ホールの木製ボードに針金などを使って固定。同市出身である長谷川の写真や戦歴とともに展示されていた。誰でも触れられる状態だったが、近くに職員はいなかった。約１時間前までは異常なかった。
展示物は長谷川が同王座を奪取した直後の２００５年５月、西脇市から市民栄誉賞を贈られた際に本人が寄贈したもの。以来４年以上の間、長谷川は防衛回数を「９」にまで伸ばし、展示は続けられていた。
長谷川によると、グローブは未使用の新品だったという。故郷の人たちへ思いを込めたプレゼントだっただけに「残念です。（盗んだ人が）ファンなら返していただきたい」と話していた。
(２００９年１０月５日)