北京五輪柔道１００キロ超級金メダリストで、総合格闘技イベント「戦極（せんごく）」と契約した石井慧（２２）が５日、都内で会見し、留年していた国士舘大を９月１５日付で卒業したと発表した。１２月３１日、東京・有明コロシアム大会でバルセロナ五輪柔道７８キロ級金メダリスト・吉田秀彦（４０）＝吉田道場＝を相手にプロデビューする石井は、アントニオ猪木（６６）が愛飲した“マムシ粉末”でパワーアップした筋肉美を披露し、大みそか決戦での必勝を誓った。
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石井は隠し持っていた卒業証書を取り出すと、「９月１５日に卒業していることが判明しました」と喜びの報告。母校の教授で全日本でも指導を受けた恩師の斉藤仁氏に対して「卒業は斉藤先生が動いてくれたから。格闘技の練習も先生の練習に比べたら我慢できる。先生のプレッシャーに比べたら年末のプレッシャーなんて」と感謝した。
デビュー戦の舞台となる大みそか興行は、イベント名称が「戦極」から「ＳＥＮＧＯＫＵ ＲＡＩＤＥＮ ＣＨＡＭＰＩＯＮＳＨＩＰ（略称ＳＲＣ）」に変更される節目の大会。世間も注目する吉田との“新旧金メダリスト対決”に向け、既に特訓を積んでいる。
さっそく、石井は“超絶ボディー”を披露。体重１０５キロは柔道時代とほぼ同じだが、脂肪が落ち、ボディービルダーのように変身した。栄養補助食品にこだわり「月に３０〜４０万円は使う。体にかける金を惜しんだことはない」と胸を張った。お気に入りは猪木が現役時代に愛飲したというマムシ粉末。精力剤としても有名なだけに「効果はありまして。毎朝…」と、自身の股（こ）間を見つめて爆笑を誘った。
また、個人事務所「アイダッシュ」の設立も発表した。大学卒業、練習拠点の確立…。闘う環境は整った。「１２月３１日に向け、いいプロローグになった」。視界は良好だ。