2009年10月6日 13時34分更新
裁判員が参加する岡山県で初めての裁判が6日から4日間の日程で岡山地方裁判所で始まり、午前中、裁判所に呼び出された候補者の中から6人の裁判員を選ぶ手続きが行われました。
6日は午前8時半ごろから事前に呼び出し状が送られている裁判員の候補者が次々に岡山地方裁判所に集まりました。
候補者のうち倉敷市に住む68歳のパートの女性は、「特に準備もせず、一般の人でいいというので来ました。普通の人が考えることを言えたらいいなと思います」と話していました。
このあと非公開で行われた裁判員を選ぶ手続きでは6人の裁判員が選ばれたほか、当初の予定より1人多い4人の補充裁判員が選ばれました。
これは近づいている台風で今後交通機関に影響が出ることも予想されるため裁判長が判断したということです。
岡山地方裁判所では呼び出し状を送った候補者のうち21人については病気や仕事の都合などで事前に辞退を認めていましたが、実際に裁判所に来たのは39人で8人は来なかったということです。
裁判員が審理するのはことし5月、岡山市南区に停めた車の中で瀬戸内市の40歳の無職の男が別れ話のもつれから、女性をナイフで刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われている事件です。
裁判員の人たちは岡山県で初めてとなる裁判員裁判の法廷に市民の感覚を反映させることができるのか。
午後2時からは3人の裁判官とともに法廷での審理に臨みます。