NIPPON代表 TEAM NARITA AIRPORT
TEAM NARITA AIRPORT IDEA LAB クリエーターと考える未来のナリタ
クリエーターと考える未来のナリタ VOL.01
空港を外から見守ってくれている、さまざまな人をゲストに迎え、未来のナリタを考える特別企画「TEAM NARITA AIRPORT IDEA LAB」。
第一回目のゲストは、最新の銀行から伝統的な老舗店まで、さまざまな分野のブランディングで活躍するコピーライターの伊田光寛氏。
今年はNAAの採用ブランディングアドバイザーも務めるなど、空港との関わりも深い。そんな新進気鋭のクリエイターが考える未来の空港とは?




飛行機は苦手だけど、空港は大好きです。
じつは、僕、飛行機は苦手なんですよ。
海外へいくときは、諦めますけど、
クルマや電車でいける場所だったら、地上でいきます。(笑) 
でも、空港は大好きです。あの雰囲気は、ワクワクしますよね。
最近は、空港自体も、どんどんリニューアルされて、
新しいお店も増えていますし、
そこに行くだけで楽しい空間になっていると思います。
空港に住んでみたい。
職業柄、どうしたら集客できるかとか、考えてしまうんですが、
今回はそういうのを抜きにして、僕の個人的な希望をいえば、
空港内に住むところがあったらいいな、と思うんです。
好きなときに海外へも行けるし、いろいろなお店もある、
それに、あのワクワク感に満ちた独特の情緒を毎日、
感じられるのは幸せじゃないですか。
成田には、広大な自然もあるので、空港直結のリゾートマンションと
周囲を取り囲むヴィラがあったら、最高ですね。
そこにずっと住まなくたって、セカンドハウスとして使ったり、
自分が使わないときは、早朝便や深夜帰りの人たちのために、
ホテルとして貸し出したりすれば、いいんです。
もし自分が住むなら、ヴィラのほうがいいですね。
都内に住んでいると、やっぱり広いスペースに憧れます。
それに成田は、軽井沢や箱根の別荘地と比べると、ずっと近い。
渋滞してなければ、うちの事務所がある六本木からだって、
クルマで45分くらいかな。
世界に日本の文化を発信する場所。
海外から来た人たちに、
ホンモノの日本の文化や芸術に触れてもらう企画を考えたいですね。
たとえば、到着して外に出るまでのあいだのスペースで、
江戸の町並みを再現するとか。
そこに、東京・日本橋なんかに現存している老舗店を誘致して、
実際に「扇子」や「お茶」などを販売・展示したらいいと思います。
たとえば、海外から来た人が、
日本橋の「伊場仙」の扇子をオーダーして、
東京の本店で受け取れるようにする。
その際は、駅やホテルまで「人力車」がお迎えにくるみたいな
ストーリーをつくれたら、面白いですよね。
未来の空港を考える仕事。
未来の空港を考えるなんて、ワクワクしますね。
空港会社の仕事は、そんな未来の空港を現実的に創っていける、
クリエイティブな仕事だと思います。
今日のインタビュー前に、社員の方数名とお話しができたんですが、
僕が思っていたより、ずっと個性的でユニークな方々がたくさんいて、
とてもいい雰囲気でした。
印象的だったのは、
「空港という場所は、永遠に進化し続けるところ」だから、
ここで働くことを選んだという若手社員の方の言葉です。
ぜひ、皆さんも毎日、ワクワクするような仕事をみつけてください。
伊田光寛 コピーライター/クリエイティブディレクター
ファンタジスタ(有)代表。
コピーライターという枠を越えて、
幅広くブランド戦略&クリエイティブを手がける。
RESONA TOKYO MIDTOWNのブランディングで話題を集める。
セレブスタイル誌「PAVONE」で、コラムを連載中。