| 鳩山内閣が補正予算の凍結作業を急いでいる。各大臣に作業を急がせ、3兆円規模の財源を捻出、マニフェストに掲げた子ども手当などの財源に充てるつもりだ。作業は遅々として進まず、焦りも見えるが、それ以上に心配なのは補正を凍結する副作用だ。急激な円高が進み、株も大きく下がっている。世界中がリーマン・ショック後の2番底を恐れている。この1年間は政策総動員で乗り切ったものの、こうしたカンフル剤が切れた途端、米新車販売が激減するなど、不安定要素が露呈するからだ。そんなときに日本は補正予算のパイプを締める。これは心配だ。日本の景気が底割れしてしまう。鳩山政権は財源が必要なのであれば、補正を削らず、新規国債を出せばいい。さもないと、鳩山不況が現実になる。 |