亀田大毅、一瞬“よい子”も…最後はメンチ切り!
王者・デンカオセーン(左)をにらみつける亀田大毅 |
◆ ホテル大阪ベイタワーで調印式 ◆
世界戦の調印式が5日、大阪市港区のホテル大阪ベイタワーで行われ、世界戦2度目の挑戦となる亀田大毅(20)と王者・デンカオセーン(33)が対面した。大毅は2年前の内藤戦時と一変、会見では“よい子”になったものの、記念撮影では15秒間のメンチ切り。きょう6日のゴングを前に、前哨戦からヒートアップした。また、前日計量は両選手ともに一発でパスした。
◆ “反則厳禁”レフェリーが異例の訓辞 ◆
調印式・会見での雰囲気は一変した。前日計量を終えて、記念撮影で握手を促されると、大毅はデンカオセーンの拳をありったけの力で握りしめた。思わずJBC関係者が慌てて止めに入るほどだったが、すぐさま王者に15秒のメンチ切りをかました。
スポンサーから無償で借り受けた全長9メートルの白いハマーリムジンで会場入り、上下はともにド派手な金色ジャージー。ところが対照的に序盤の発言は「コンディションは100%です。みんなの喜ぶような試合がしたい」とおとなしかった。しかし、メンチ切りの後は違った。報道陣から王者の脈拍が85と聞くと「バクバクやな。未熟そうな体やし、オーラもない」とばっさり。心配された自身の減量についても「試合までに10キロぐらい戻すよ」と豪語した。
決戦を前にボルテージは高まる一方だが、審判から異例の通達が出されたことも判明した。ルールミーティングで、ラモス・レフェリーが「世界戦の舞台で反則行為は許されない。ホールディング(相手を抱きかかえる行為)、バッティング(頭突き)は厳しく減点をとる」と訓示。日本ボクシングコミッションの安河内事務局長も「反則に言及するのは(内藤戦の)流れを知ってのことだと思う。まれなことです」と話した。王者陣営からはセコンドにつく兄・興毅と弟・和毅がリングエプロン(リング上のロープの外側)に上がれないようにしてほしいという注文も付けられた。
大毅は「オレがどれだけ成長したかを見てほしい。試合を見てくれたら分かると思う」と自信を見せる。その言葉は真実なのか−。運命のゴングがいよいよ響く。
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[ 2009年10月6日付 ]
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