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迷惑119番を157回 和歌山県警が48歳女を逮捕

2009.10.5 21:53
このニュースのトピックス事件・トラブル

 緊急性や必要性のない119番通報を150件以上も繰り返し救急出動させたとして、和歌山西署は5日、偽計業務妨害容疑で和歌山市堀止西、パート従業員、幸前(こうぜん)紀子容疑者(48)を逮捕した。同署によると「本当にしんどかった」と容疑を否認しているという。全国的にこうした悪質な119番通報が問題となっているが、総務省消防庁は「警察が強制捜査を行う例は全国的に珍しい」としている。

 逮捕容疑は今年3月1日〜6月29日、病気やけががないのに「しんどい。救急車を呼んでほしい」「手首を切った」と119番通報を157回繰り返し、和歌山市消防局の業務を妨害したとしている。

 市消防局によると、幸前容疑者からの通報は今年3〜9月で計約180回に上り、うち約80回で救急車が出動。救急隊員が駆けつけると、自宅のドアを開けず「帰れ、アホ」などと暴言を吐いたりした。このため、市消防局は7月31日付で、同署に被害届を提出していた。

 全国の救急出動件数は増加傾向にあり、入院不要な軽症者の割合も増加。総務省消防庁のまとめでは、平成20年の全国の救急出動件数は約510万件だったが、病院に搬送した約467万人のうち軽症・軽傷者は約237万人と半数近くに上った。

 なかには搬送途中にコンビニエンスストアに立ち寄るよう指示したりする悪質なケースも。民間業者に依頼するか、救急車を呼ぶべきか迷ったときに相談できる24時間窓口を設定したりするケースもあり、各自治体消防は対応に苦慮している。

 和歌山市消防局は「(酒に)酔って気分が悪い」「台所に出てきたヘビの駆除をしてほしい」など、救急出動の意味をはき違える「勘違い通報」もあり、119番通報の電話口で質問を通して緊急度を判断する「コールトリアージ」を試みているという。

 総務省消防庁は「迷惑な利用者には直接注意して解決することがほとんどだが、悪質な場合は告訴せざるを得ないケースも出てくる」としている。

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