常温核融合は本当だった! その13

三菱重工 SPring-8での実験>、<New Energy Timesに日経産業新聞の記事が紹介される
日経産業新聞Online版の常温核融合記事
三菱重工の特許 その2>、< 生物学的元素転換と各ループ
ブラウンガス関連、 特許 >、< ブラウンガス特許 その2 >、< Haさんからのお便り >
ブラウンガス動画 >、< ブラウンガス商品 >
ダムと地震、ブラックライト・プロセス >、<千島学説
ICCF15>、<まもなくJCF9>、< BLP社、ファーマーズ・エレクトリックとライセンス契約
「まもなくJCF9」での注意 >、< JCF9のプログラム >、< エナジティック・テクノロジー社
アメリカ化学会で常温核融合が発表される! >、< JCF9報告
アメリカ化学会(ACS)での各種マスコミ報道 >、< 米海軍の科学者が「常温核融合を実験的に確認」と主張 >
< アメリカのDiscoveryチャンネルで常温核融合が放映される! >
< アメリカのCBSニュースで常温核融合が放映される! >
< エナジティック・テクノロジー社HPにCBS常温核融合ニュース載る! >
< 水野先生のニュース >、< 山本寛氏の「地震学のウソ」出版される! >、< 常温核融合のテレビ放映予定
TBSテレビで放映された常温核融合
地震と電磁気現象 >、< 渡久地氏ブログで紹介された”TBSテレビ放映の常温核融合ビデオ”
千島喜久男博士生誕110年祭
NASA研究者が常温核融合に注目&プラズマ電解
千島学説に近づく現代医学 >、< 理化学研究所の成果と千島学説
千島喜久男博士生誕110年祭の詳細 >、< 地震雲
千島喜久男博士生誕110年祭の詳細 パートU>、< ブラックライト・プロセスの進展
北村博士らの論文、Physics Lettersに掲載される
水トリー>、< ブラックライト・プロセスの進展2>、< まもなくICCF15
New!!ガストン・ネサン

                                                       トップページ


2008/12/24          <三菱重工 SPring-8での実験 >

 SPring-8を使った三菱重工・岩村博士らの成果が次の大型放射光施設SPring-8のサイトに載っていたのでお知らせします。
先端大型研究施設戦略活用プログラム成果報告書(2006A)

この中の下方に
蛍光X線分析を用いた重水素透過中のPd多層膜表面元素のin-situ観察(※) 岩村 康弘 三菱重工業

と出ています。それをクリックするとpdfで論文を見ることができる(直接論文へ行きたい人は、次をクリック)。
蛍光X線分析を用いた重水素透過透過中のPd多層膜表面元素のin-situ観察

 この実験は、Cs-->Prというセシウムからプラセオジムの元素転換実験である。岩村さんらの有名な実験であるが、
従来実験は膜全体の評価であり、それをあらゆる角度から検証した完璧な実験であった。当サイトでも書いてきたが、
最近は、膜面を各座標に区切っての局所局所での観察に比重を移されている。それにSPring-8が有効というわけ
である。大域から局所への方向といえよう。考えただけでも非常に難しい実験であることは容易に想像できる。
論文ではポイント9とポイント21でははっきり異なった結果を与えている。しかし感度が若干苦しいか。実験の膜上
においても分子レベルでの局所構造の違いが元素転換に影響を与えているのだろうか。この実験から、元素転換
途中の過程をリアルタイムに追いたいという想いが伝わってくる。
今後の研究に期待したい。

 なお大域的な実験に関しては、次の高橋亮人先生(大阪大学名誉教授)の論文がやはり参考になる。
「2.2 He発生と核変換」で「三菱重工の岩村らから驚くべき核変換のクレームがあった」として紹介されている。
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sugi_m/No75-06.pdf

 「その12」三菱重工 特許でも書いたが、岩村博士らの実験に関して皆が思っていることをToさんが代弁して
くれているので、私の感想とともに再掲したい。

*****
ケルブランは一度原著が見たいと思っていますが、高価な中古が少し出回っているくらいですね。
特に晩年に物理学との関係を論じたものは、もともとフランス語しかない。
いちおう第二はフラ語だったので、一部分だけでも辞書引きまくりでと思って探しています。
核クラスターという考えが、素粒子論の立場からみて果たして荒唐無稽なものなのか?
一度この道の方に意見を聞いてみたいし、また自分でも確かめてみたいと思います。

岩村さんの論文特に固体物理への寄稿は圧巻ですね、Prが不純物由来でないことも定量的につめてある。重水素の
透過させない試料や軽水素透過の比較対照が万全、おまけにMoの同位体分布が天然と違うなど、控えめな言い方
ながら実験事実は雄弁に元素変換を明確に示している。アクセプトさせるための不可避の努力だっかかもしれないが、
素晴らしい業績ですね。荒田先生のお仕事にもこれくらいの緻密な論文があったらな、、、。
だから比較的低エネルギーの元素変換の存在は確実。とすればケルブランも決して荒唐無稽な話ではない。
現代の高精度の技術によって緻密な検証をするべきはず。
いま世界中でそう思っている英才が確実に何人も居るはずと思います。
岩村さんの仕事は計り知れない歴史的影響を今及ぼしているはずと思います。
*****

 私もToさんに同感で、岩村さんらの実験は文句なしの素晴らしい業績だと思います。以前ノーベル賞100個分に相当
すると書いたが誇張でもなんでもありません。またケルヴランに着目されているのはさすがであり、センスのよさを感じ
ます(それは本質的なポイントをすばりとおさえる直感のよさです)。なおToさんが言われる「固体物理への寄稿」は
「固体物理」誌に掲載された三菱重工・岩村氏の研究を参照ください。


岩村さんの仕事は計り知れない歴史的影響を今及ぼしているはずと思います。 Toさん



2008/12/26        <New Energy Timesに日経産業新聞の記事が紹介される >

 New Energy Timesサイトに日経産業新聞の常温核融合の記事が出ていると、Tさんからの情報がありましたので
お知らせします。
http://www.newenergytimes.com/v2/news/2008/NET31.shtml#revival
をクリックしてください。

 日経産業新聞Online版の記事が紹介されています。
タイトルはもちろん英文ですが、「室温核融合フィーバーのリバイバル?」というものです。
常温核融合の歴史や、最近の水野忠彦博士のICCF14(第14回常温核融合国際会議)の発表内容などがうまくまとめられ
ている。ノーベル賞受賞者ジョセフソンと常温核融合フィーバーを巻き起こしたフライシュマンが並んでいる写真が出てい
ます。水野先生がICCF14で発表している写真もあります。この写真なんともいいですね!
ここに書かれている水野実験は、
北大・水野博士の常温核融合実験が北海道新聞に掲載される!>、< 水野博士の実験に関して
でも紹介した、有機物を用いて常温核融合を実現した画期的な実験と類似のもののように見受けられます。
ICCF14の中でも私が注目度No1にあげていたものですが、ICCF14でも注目度は高かったようです。核融合とともに
核分裂も同時に起こっていることを水野先生は示唆しています。

新聞に掲載された荒田氏の公開実験 でも書きましたが、荒田吉明先生の公開実験成功の報を出したのは、
日経産業新聞と日刊工業新聞の2紙でした。今回また日経産業がOnline版で常温核融合を紹介した。水面下での
急速なCold Fusionへの関心の高まりを察知しての掲載ということがいえるかもしれません。

水野先生からのメールとビッグニュース!で見た日経新聞での三菱重工実験への高い評価、荒田公開実験の
速報記事、そして今回の記事と見てくると、Cold Fusion関連では日経(産業)新聞が一歩抜け出てているといえます。
さすがは日経!というところでしょうか。
日経産業の日本語のOnline版も後で見るつもりですが、まず速報としてNew Energy Timesでの記事から紹介しました。

 もはや常温核融合がうそかほんとかなどという段階はとっくに過ぎており、夥しい数の実験によって確実に室温(常温)
での核融合が起こっていることがわかっています。事態は急速に進展しています。



2008/12/27          <日経産業新聞Online版の常温核融合記事 >

 先のNew Energy Timesに・・でも述べた日本語での日経産業新聞Online版の常温核融合の記事を読みました。
New Energy Timesのものと内容は当然ながら同じなわけですが、元の日本語を読むと印象も多少ちがいます。
前向きな書き方がしてあり好感がもてる内容です。

 日経産業新聞Onlineで無料の会員登録を済ませると、テクノサイエンス欄から10/24の記事が読めます。
現時点ではテクノサイエンスのページの”次の5件>”のページに出てきます。
常温核融合フィーバー再燃か (科学技術部 黒川卓)
として、2008/10/24の記事となっている。Tさんによると、このOnline版は2ヶ月しか表示されないようで、まもなく無くなる
だろうとのことです(あと一週間程度?)。見たい人は急いでください。

 米化学会の大会でも常温核融合の会議が新たに設けられたことや、水野先生が米海軍研究者から20万ドル出すから
我々のチームに加わらないか?と誘われたが断ったとか、面白い話も載っています。



2008/12/31              < 三菱重工の特許 その2>

 さらにまた三菱重工・岩村康弘氏らが出す特許出願を見つけたのでお知らせする。

凝集系核反応の予測方法およびその予測装置、凝集系核反応を予測するプログラム、ならびに核種変換後の
物質の検出方法
として、次に出ている。
http://www.j-tokkyo.com/2007/G21B/JP2007-322202.shtml

 平成18年出願であるからかなり最近出されたものである。
よく読むと、岩村氏自身らの透過型の核変換(元素転換)実験を基調としつつも常温核融合の元素転換実験すべてに
適応できそうな一般的な書き方となっており、もしこの特許がとれたら三菱重工にたいへんな利益が転がり込むことに
なるかもしれない。それはそうと、出願文中に次の反応が記されている。数字は質量数。
Cs133→Pr141
Sr88→Mo96
C12→Mg24→Si28→S32
Na23→Al27

 上の二つは三菱重工の実験では非常に有名なもので当サイトでも紹介してきたものであるから、読者もよく知ってお
られるであろう。下二つは、私は知らなかったが明示された参考文献によるとこれらも岩村氏らの成果として出ているよう
である。

 三つ目のC→Mg→Siあたり、ケルヴランのジオ・ループと関係があるのだろうか、ないのだろうか。
その11ジオ・ループで紹介した図であるが、そこではC + C=Mg ,C + O=Si などという反応が示されている。





2009/1/7             < 生物学的元素転換と各ループ >

 一つ上で見たジオ・ループとともに、ケルヴランはあと三つの元素転換に関わるループを提示している。
この際、まとめ的な意味でその三つも示しておく。これらはその11で詳述したものである。







 例えば、アルカリループでは、
K + H =Ca   Ca - H=K 
 Na + H=Mg や Mg - H=Na
 Na + O=K  や K - O=Na
 Mg + O=Ca や Ca - O=Mg
などの元素転換を示している。注意事項などもあるので、詳しくはその11の各ループの説明箇所を見られたい。



2009/1/11               < ブラウンガス関連、 特許>

 ブラウンガスでも多くの特許が出願されています。私が見つけたものだけピックアップします。

@ブラウンガス主燃料におけるハイブリッド・フューエルシステムとその制御システム

Aバイオガスとゼットガスを用いた発電方法及び発電システム

Bクリーン蒸気生成方法及び生成システム

 @は車両などの内燃機関に関係しており、応用電気株式会社から出ています。
 A、Bは、岐阜県羽島市の株式会社Z・E・Tから出ているもので、ブラウンガス(ゼットガス)を用いてタービンなどを
高速回転させ発電させるもの、Bはブラウンガスをセラミック板などに当て超高温にしてそれに水蒸気を当てることで
効率的に高温蒸気を発生させるものである。
 私はBを詳しく読みましたが、シンプルな構成の発明であり、有用なものに思えます。
当サイトでもこれまでブラウンガスはいろいろと紹介してきました。

不思議なブラウンガス
ブラウンガス
ブラウンガス、実用化近し
東京都議会 田中晃三氏(自民党)
ブラウンガスのビデオ、ユル・ブラウン登場
原子力安全委員会にブラウンガスが提案された!

 ブラウンガスは、あまり熱くない(人体には損傷を与えない!)のに対象物を瞬時に溶かす、鉄など瞬時に切断できる、
融点の高いタングステンもトロトロに溶かすなど、非常に不思議な性質をもっています
ブラウンガスは、常温核融合とは違って、韓国や中国では既に実用化されていて技術的にはかなり完成されていると思わ
れます。発明者ユル・ブラウンはユニークな人物ですが、気になる読者はブラウンガス、実用化近しを読んでください。

 さらに(株)鈴鹿電設はエネルギー事業で商品として既に扱っているようです。
次ページでブラウンガスを大きく取り上げています。ただし製品は韓国のE&E社のもののようです。
http://www.suzuka-d.com/bo/energy.php



2009/1/24               < ブラウンガス特許 その2>

 さらにブラウンガスに関連した次の出願を見つけました。

ブラウンガスの循環燃焼によるエネルギー創出装置

 面白い発明です。出願人は金相 南となっていますから、韓国人でしょうか。
とにかくブラウンガスの特許関連では韓国、中国が多いように思います。とくに韓国ではブラウンガスが国家プロジェクトに
上げられたりするくらいですから当然かもしれませんが。
 上の発明を簡単に述べると、

 ブラウンガスを発熱体にふきつけて高温に熱する。その熱を麦磐石などに当てて熱し赤外線及び遠赤外線を放射させる。
放射された赤外線が水に吸収され水が蒸発し、高温の蒸気熱となり熱エネルギーとして利用可能になる。さらにその超高温
の蒸気の内部で水のラジカルイオン化のプロセスが発生し(ブラックライト・プロセス?)さらなる巨大なエネルギーが発生
する。煤煙が発生しないのでクリーンな装置といえる。ブラウンガス量を調節することで人体によい遠赤外線を主体的に
放出させ健康増進に貢献する装置としても応用可能である。

 このようになるでしょうか。
とにかく構成がシンプルで(図がないのが難点ですが)、それでもかなり原理的にわかりやすいものとなっている。
面白いのでぜひお読みください。

 本文中にランドルミルズ(Randol Mills)博士常温核融合という言葉が出てきたのには驚きました。
 ミルズ博士は、水素原子を用いて新しいネルギーを取り出すブラックライト・プロセスという原理を発見しています。
私にはミルズ理論はまだわからない点(疑問点)があるのですが、実際にエネルギー創出がなされているので、人類が
見落としている”なにか”があることは間違いないようです。
 ブラックライト・プロセスに関しては、著名な技術ジャーナリスト山本寛氏(当サイトで何度も登場!)の
「水素プラズマエネルギー革命」(山本寛著、工学社)に詳述されている。
この本にはミルズ理論のみならず燃料電池や原発、常温核融合、また「ひそかに進む自動車メーカーの常温核融合研究」
など面白い話題が満載されています。



2009/1/25                 < Haさんからのお便り >

ブラウンガス特許 その2に関して、Haさんからお便りをいただいたので紹介します。

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杉岡様

サイト拝見させていただきました。

従来の発電機関の効率とか、電気分解法の処理とかもう少し
何とかならんのか、と思うようなところにブレークスルーが期待できる
内容のようですね。
今の時代は"素朴な無駄遣い"を放置している段階ではないと思われ、
このように循環的に利用する事はエネルギー源が何であれ、常識的に
なっていかなければならない事なのでしょう。
(公害を生み出さない事も当然大事ですね。)
私は原子間力という、人間が扱ってはイカンと思われるようなところに
触れないところも好ましいと感じます。
問題は安全な運用、使用量に応じた安定供給で、これはいかなる手段、
方法を用いても永遠のテーマかなぁと思います。
**************************

 そうですね、ブラウンガスはブレークスルーの可能性を秘めていると思います。
ブラウンガスのみならず常温核融合、生物学的元素転換、そして千島学説は現代科学を180°転回させる力を秘めて
いるといえるでしょう。
 技術ジャーナリスト・山本寛氏は、ブラックライト・プロセスを「禁断の果実」と表現し、世の中に出るのが本当によいのか
どうかと意味深く自問されています。そしてHaさんは「原子間力という、人間が扱ってはイカンと思われるような・・」と述べ
られている。科学にはいろいろと本当に複雑な面があります。

 日本に古来からある将棋というゲームも科学に似ています。駒を進めることは前進して勢いがあっていいのですが、
反面、自陣が手薄になる(スキをつくる)マイナスも持ちます。飛車や角は強力な駒ですが、反面いつも相手に狙われる
ことになります。どんな場合でもプラスとマイナスを同時にもちます。

 将棋には定跡や定型化された指し方というのがあって皆それに従って指していくのですが、ときどき定跡形が完全に
覆されることがあります。覆すのはいつも四段ほどの20歳そこそこの若手棋士(四段以上がプロ棋士)です。革命的な
戦法を編み出し、新たな視点を加えていくのはいつも若い人です。「まさか、そんな指し方が存在するとは!」という昔の
棋士がみたらびっくり仰天の指し方が編み出されていく・・。これは将棋だけでなくどんな世界でもそうなのかもしれま
せん。数学(数学者)の世界でもそんな傾向があります。

 これらを見ていると、つくづく人間というのは固定観念から逃れることのできない動物だと思いますし、とてもふしぎなこと
だなあと思います。発見と見落とし・・。
 科学の教科書などは定跡本といえるかもしれません。




2009/1/31                 < ブラウンガス動画 >

 ブラウンガスでは動画も多数アップされています。YouTubeから拾ってみました。短いものからたのしんでください。

*************
非常に厚い鋼鉄の切断。1分42秒
http://jp.youtube.com/watch?v=fcHcZl08IX4&feature=related

ブラウンガスとアセチレンガスによる比較、金属板の切断。 29秒
http://jp.youtube.com/watch?v=1df1TLB-PAU&feature=related

太い鉄を切断。9秒。
http://jp.youtube.com/watch?v=_6DE8YqZJ8c&feature=related

アルミ缶を瞬時に切断。8秒。
http://jp.youtube.com/watch?v=0gjSOKUn-6A&feature=related

ブラウンガスによる鉄の切断。2分8秒。
http://jp.youtube.com/watch?v=cc7iGG8VWeI&feature=related

筒ものに穴あけ、溶接。50秒。
http://jp.youtube.com/watch?v=9nCLFO82qNw&feature=related

銅へのアルミの溶接。2分54秒
http://jp.youtube.com/watch?v=62t61RZ37Bo&NR=1

ブラウンガスは水を沸騰させない! 15秒
http://jp.youtube.com/watch?v=wK85QQPAuiU&NR=1 <--水蒸気も発生せず、沸騰がない?

手に当てても大丈夫。12秒
http://jp.youtube.com/watch?v=4wYY1V46YDQ&feature=related

ガラス工芸作家、金板工芸、エネルギー源?など。 6分25秒
http://jp.youtube.com/watch?v=a9cbZ2mf4tU&feature=related

ブラウンガスはアセチレンガスより穴を早く開ける。23秒
http://jp.youtube.com/watch?v=rQsJNZGP228&feature=related

金属板と細棒の溶接。1分26秒
http://jp.youtube.com/watch?v=KGeKal2ZI3s&NR=1

ネジの頭がとろとろに。5分52秒
http://jp.youtube.com/watch?v=eGz5X1hB3Nw&feature=related

韓国のブラウンガス事情。7分36秒
http://jp.youtube.com/watch?v=hHFDIlZL43I&feature=related
**********************

 これらを見ると、ブラウンガスは溶接や切断に有効に利用されていることがわかります。
この中で私が最も注目したのは赤字の二つです。
なぜこれに注目するかというと、以前・・ユル・ブラウン登場でブラウンガス発明者のユル・ブラウンが、実演で自分
の腕にブラウンガスをふきつけていたことがあり、それが全く不思議で、強烈な印象として残っていたことがあります。
(現在この動画は無くなっています) 「水を沸騰させない」動画に関しては、人体の70%が水であるということに関連が
あるのかもしれない・・と思いました。人体のほとんどが水であるから生体はこのガスの影響をうけないのではないか?

 またブラウンガス、実用化近しでは、批評家コリン・ウィルソンがその著作の中で、金属をとろとろに溶かすのに
人体にはほとんど損傷を与えない気体として紹介していたのが頭に残っていたこともあります。とにかく常識を覆す性質を
もっているのがブラウンガスといえるわけですが、赤字のビデオはそれを裏付けているようにみえます。

 Haさんは次の動画を送ってくださいました。お便りとともに紹介します。
************
私の見た動画はただyou tubeの"ブラウンガス"で検索されたもので
どんな類のものか出所は不明ですが、私のような者にはピッタリだったかも。
これです。
http://jp.youtube.com/watch?v=ilz7zWISfd8
***********

 これはHaさんがブラウンガスの動画を観たといわれたので、どんなものだったかを問うた私への返信です。
これを観たおかげで上記の多くの動画を発見することができました。

 ブラウンガスは、HHOガスという名称で現在盛んに商品化されているようです。多くの商品が出回っていますので次回
はそれらを紹介したいと思いますが、最近ではHHOガスという名称が多く使われてきているのではないかという印象をも
ちます。”ブラウンガス”という名称には、発明者ユル・ブラウンのあまりに変人的伝説的な性格も手伝ってか怪しげなもの
というレッテルが貼られているふしがあり名前を変えようという動きが出てきているのかもしれません。

それは常温核融合が凝集系核反応や固体内核融合と名前を変えて、ひそかに世界中で研究されつづけていることに似て
いるのかもしれません。
----------------------------
2009/2/8追記
 HHOガスのみならず、水素・酸素混合ガス、水素ガス、ZETガス等の名称もよく用いられているようです。



2009/2/8                 < ブラウンガス商品 >

 ブラウンガスは色々な商品が既に出回っています。私が気づいたものを紹介しました。たのしんでください。

水素酸素混合ガス発生装置
http://www1.bbiq.jp/f-green/energy.html
(下方の「次ページ」で進んでいってください。ダイオキシン除去や産業廃棄物処理など面白い内容が書かれています。)

水素・酸素混合ガス発生装置
http://www.ktpc.or.jp/kp/101600/product-16.html
(高エネルギーを発揮するため、「元素変換」の可能性があり、・・という記述)

精密水素酸素混合ガス発生装置
http://www.sunwell.co.jp/

「水素ガス切断」とあります。ブラウンガスと思われます。
http://www.jfe-kozai.com/gijyutu/gijyutu01.html

水素ガス新技術続々登場 (燃料電池業界)
http://www2.sanmedia.or.jp/keymouse/gase.htm

環境省のブラウンガス研究!
http://www.kenken.go.jp/japanese/contents/publications/annual/heisei/h17-pdf/p-1/h17/gaibu/4-1.pdf

水素ガス、切断ロボット
http://www.komatsu-keg.co.jp/products/industry_system/cut_robo.html

ZETガス、焼却灰熔融システム
http://www.p-science.co.jp/top.html

燃料節約システム
http://www.pj-c.jp/others/activites.html


本当にいろいろとありますね。水素・酸素混合ガスや水素ガスという名称が多く用いられているような気がします。




2009/2/15            < ダムと地震、ブラックライト・プロセス >

 先日、Y.K.さんが次のニュースを知らせてくださいました。
http://wiredvision.jp/news/200902/2009020922.html
「ダムが四川大地震のトリガーに?:中国でも論文が発表」というものです。

ダムが地震の引き金になるということがあり得るのでしょうか?
じつは、あるのです。

 著名な技術ジャーナリスト・山本寛氏は著書「[仮説]巨大地震は水素核融合で起きる!」(山本寛著、工学社)で、
過去に人間が引き起こしたと考えられる地震の事例をいくつか紹介しています。(廃水を地下に注入したときに限り群発
地震が起こったアメリカ・デンバーの例など) この本に地球物理学・地震学の権威である島村英紀(ひでき)(北海道大学
元教授)のことが記されている。このような優れた科学者がいたことを私ははじめてこの書で知りました。
 そして島村氏は自身のサイトの次頁で、過去に起こったその種の地震を色々と解説されている。
-->人間が起こした地震
 これを読むと、人間が引き起こした地震が多く存在することがわかります。そしてダム建設や地下水の注入が危険な行為
であることがわかります(この解説には山本氏の本にあったデンバーでの地震も出ている)。
 
 今回の地震の例は常温核融合とは関係ありませんが、山本氏の本を読んで以来、「うーん・・」と気になりつづけている
問題なので紹介しました。

 さらに、Y.K.さんが数日後、次の衝撃的なニュースを知らせてくださいました。「産業ニュース」サイトからの情報です。
ブラックライト・プロセス、米ローワン大学が再現に成功

なんと、ブラックライト・プロセスの再現実験にローワン大学が成功したというのです。
ピーター・ヤンソン博士が率いる技術者らによる実験の成果ですが、「・・燃焼や原子力エネルギーのような既知のエネル
ギー源では説明できない。」と述べています。ブラックライト・プロセスとは水素原子と触媒によってエネルギーを取り出す
新技術のことですが、日本では山本氏が「さよなら原発 水素エネルギーこんにちは」(山本寛著、東洋経済新聞社)や
「水素プラズマエネルギー革命」(山本寛著、工学社)等の著作でかなり以前から紹介されているものです。
詳しくは本をお読みください。理論はまだまだ未整備との感想を私はいだいているのですが、現象は確実に起こっている
ようです。
 「15年後の技術を知りたければ山本氏の本を読むべし」といえるかもしれません。



2009/2/19               < 千島学説 >

 日本が誇る千島学説に関しては「その11」他で多く紹介しました。
ジャーナリスト稲田芳弘氏のサイトを見ていたら千島学説関連のことが書かれていて、これは!と思ったので紹介します。
次をご覧ください。
http://www.creative.co.jp/top/main3638.html
私もこのNHKスペシャルを見たのですが、稲田さんほどの鋭い考察をするまでには至りませんでした。
言われればまさにそうです。
現代医学はこの程度のお粗末さであり、封印されつづける千島学説の深さ、重さはiPS細胞発見の比ではありません。
血液(赤血球)は、骨髄の造血幹細胞で作られるのでなく腸で作られます。そして赤血球が白血球を経由したりして、
様々な細胞、つまり肝細胞、皮膚細胞、生殖細胞、がん細胞・・にも変化(分化)していきます。また細胞が赤血球に逆戻り
することもあります(逆分化)。こんな重大なことが無視されているのです。(読者のほぼ100%の人が「まさか・・」と思われるでしょう

故・千島喜久男博士(1899-1978、岐阜大学教授、名古屋商科大学教授)はこれらを夥しい観察実験により立証しました。
生命の根源はまさに血液にあり、これを証明したのが千島博士といえます。上は千島学説の8大原理のうちの第5原理
(腸造血説)と第1(赤血球分化説)、第2原理(逆分化説)ですが、最も重要なもの(とくに後ろ二つ)といえます。ちなみに
現代医学では赤血球はずっと赤血球のままだ!と稚拙な議論をいまだに続けているのですが。

 稲田芳弘氏は千島学説関連で大活躍されています。私は、氏の名著「ガン呪縛を解く」を1年ほど前に読み感銘を受け
ました。なんとHPで公開してくださっているので皆様もぜひお読みください。
http://www.creative.co.jp/top/main3259.html

読めば我々がいかにマスコミ情報や教科書の呪縛に陥っているかがいやというほどわかります。
ショックを受けたくない方は読まないほうがよいかもしれません(笑)。
千島学説も、常温核融合と同様、近年復活の気配が感じられます。本物中の本物ですからまあ当たり前ですが・・




2009/2/28               < ICCF15 >

 T先生からの情報により、ICCF15の紹介がISCMNSのホームぺージに出ていることがわかりましたので紹介します。

ISCMNSのページ中のICCF15に出ています。今年2009年の10/5〜10/9にかけて行われます。

 Locationでは、イタリアのローマにある美しい会場が示されています。このような素晴らしい場所で、第15回目の常温核
融合国際会議が開かれます。



2009/3/8                < まもなくJCF9>

まもなくJCF9が開催されます。昨年9月にお知らせしたものを再掲します。

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 9回目となる常温核融合の研究会JCF9が、2009年3月に静岡で開催されます。次のJCFサイトに出ています。
http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/NEW.HTML

 上のURLを少し繰るとJCF9(CF研究会第9回年会)開催御案内が出てきます。その中の「詳しい情報は、こちら」
詳細PDFがあります。

日時: 平成21年3月28日(土)〜3月29日(日)
場所: 静岡県産業経済会館-->地図

今度は、静岡大学名誉教授で常温核融合研究の第一人者である小島英夫先生のお膝元で行われるわけです。
JR静岡駅から徒歩15分、バス5分ですから交通の便がいいですし、土、日がうれしいところです。

 昨年のJCF8は、荒田先生の記念講演もあったりして印象に残るものでしたが、さて今度はどのようことがとび出すの
でしょうか。
 詳細PDFに申込書がありますが、直接とびこんで5千円を払っても入れますので、気楽に参加してください。
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今回は、静岡という地理的にも非常によい位置(関東と関西のど真ん中!)ですので、読者のみなさんもぜひ参加して
ください。もちろん一日のみの参加でもOKです。



2009/3/15        < BLP社、ファーマーズ・エレクトリックとライセンス契約>

 注目を集める新エネルギー源ブラックライト・プロセスについてはダムと地震、ブラックライト・プロセス >ですこし触
れた。
 そのブラックライト・プロセスを開発したブラックライト・パワー(BLP)社が、なんとファーマーズ・エレクトリック社と
ライセンス提供の契約を結んだというニュースが流れた。日本語版ニュースでは次の3つあたりを見てください。
(内容は全て同じ) ファーマーズ・エレクトリック社は電力会社のようである。

http://www.nejinews.co.jp/news/business/archive/eid1728.html

http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=200901070416

http://news.gyao.jp/article/detail/9671723

英語の元ニュースは、ブラックライト・パワー(BLP)社発表の次をご覧ください。
http://www.blacklightpower.com/Press%20Releases/BlackLightProcessFarmersPressReleaseFINAL010609.html

 じつは1ヶ月も前、日本でただ一人ブラックライト・プロセスを推奨する著名な技術ジャーナリスト・山本寛氏から
このニュースを教えてもらっていた。しかし英語だったこともありほとんど注意を向けることもなく放っていた。

 その後、私がネットを検索していたら偶然に上の日本語ニュースを見つけ、そのときになってはじめて山本寛氏から
もらった情報は「ああこれだったのか!」と再認識にした次第である。のんきなものだが・・
山本氏によれば、まもなくブラックライト・パワー社に対する世間の見方が変わるはず、とのことである。

 当サイトは多くの人(企業or大学等)が見てくださっているがどの企業でも
「まだ手がつけられていないような真に画新的なネタはないだろうか?」と日々テーマを探しておられると思う。
いくらでもある。
 私に言わせれば、常温核融合、ブラウンガス、生物学的元素転換、千島学説に注目すればよいのである。
これらは科学を根底から変えうる本質的に重要なものばかり。あまりにも深い。後者二つは生物学、医学関連といえる。

 そして、あと一つ、ブラックライト・プロセスを加えたい。



2009/3/17               < 「まもなくJCF9」での注意 >

 3月末にJCF9が開催されることをまもなくJCF9で下記**のように案内しましたが(そのままコピー)、一つ注意事項
があります。
 3/28(土)と3/29(日)の2日間にわたって行われますが、JCFで回ってきたプログラムを見ると、
3/28(土)はPM 13:00からのスタートとなっています。午前中スタートではないので注意してください。12:00〜13:00の
間に受付を済ませる形になっています。 
プログラムを見ると、
 3/28(土)は13:00〜17:25まで9人が発表(夜、懇親会あり、参加の場合は別途料金必要)
 3/29(日)は10:00〜15:45まで10人が発表
となっています。
 今回も注目すべき発表が多くなされることでしょう。ぜひ参加してください。

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 9回目となる常温核融合の研究会JCF9が、2009年3月に静岡で開催されます。次のJCFサイトに出ています。
http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/NEW.HTML

 上のURLを少し繰るとJCF9(CF研究会第9回年会)開催御案内が出てきます。その中の「詳しい情報は、こちら」
詳細PDFがあります。

日時: 平成21年3月28日(土)〜3月29日(日)
場所: 静岡県産業経済会館-->地図

今度は、静岡大学名誉教授で常温核融合研究の第一人者である小島英夫先生のお膝元で行われるわけです。
JR静岡駅から徒歩15分、バス5分ですから交通の便がいいですし、土、日がうれしいところです。

 昨年のJCF8は、荒田先生の記念講演もあったりして印象に残るものでしたが、さて今度はどのようことがとび出すの
でしょうか。
 詳細PDFに申込書がありますが、直接とびこんで5千円を払っても入れますので、気楽に参加してください。
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今回は、静岡という地理的にも非常によい位置(関東と関西のど真ん中!)ですので、読者のみなさんもぜひ参加して
ください。もちろん一日のみの参加でもOKです。




2009/3/21              < JCF9のプログラム >

 JCF9のプログラムとアブストラクトが、JCFのサイトで公開されました。

最新情報、EVENT」のページで、すこしスクロールしてもらうと出てくる「JCF9のプログラムおよびアブストラクト」
pdfをダウンロードできます。
直接は次をクリックください。
http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/JCF9/jcf9-program.pdf
http://dragon.elc.iwate-u.ac.jp/jcf/JCF9/jcf9-abstracts.pdf

 3/28(土)は、Toyota Central R&Dが注目どころでしょうか。トヨタJCF8以来どのように常温核融合の研究を進展させ
ているのでしょうか。
3/29(日)は水野先生が13:25〜13:50の発表。山本寛氏は同日 10:50〜11:15、小島先生はトリの15:20〜15:45となって
います。
 驚くべきは、(日)10:00〜10:25発表のN.D.Cook氏です。
「その12」の< 佐藤郁郎氏のサイトに常温核融合が紹介される!>で紹介した独自の原子核モデルを提唱している人と
同一人物のようです。世間は狭いですね。



2009/3/21           < エナジティック・テクノロジー社 >

 Tさんが面白い情報を送ってくださったのでお知らせします。

************************
イスラエルのベンチャー企業エナジティック・テクノロジー社はご存知ですか?
アメリカSRI、イタリアENEAと組んでおり、近年最も注目されているグループで
大過剰熱をかなり再現性良く報告しています。
ホームページができたようです。
http://superwavefusion.com/
英語ですが、Media→Video Garellyで解説ビデオを閲覧可能です。

正弦波の重畳したフラクタルな変調入力電圧で電気分解することで
Pd内部の吸蔵重水素に影響を及ぼして、反応を誘発すると主張しています。
時に恐ろしく大きな熱が観測され、入力の数十倍にも達するそうです。

なお、創始者のDardikはICCF14でPreparata賞を受賞し
その時のスピーチも見ることができます。
***********************

 イスラエルのこの企業が近年、常温核融合で大きな成果をあげていることがわかります。

たしか高橋亮人先生の本でもあったかと思い調べたら、「常温核融合2008」(高橋亮人著、工学社)のp.28〜33で大きく
取り上げられていました。高橋先生は「入力の10倍に達する過剰熱出力を・・複数回実現している。・・驚くべきデータと
言える。」などと驚きを表しています。
また技術ジャーナリスト山本寛氏の「水素プラズマエネルギー革命」(山本寛著、工学社)ではp.97,98で「エナージェティック・
テクノロジーズ社が達成した6.7倍は、「自力運転+利用可能エネルギー供給」を可能にするものであり、今後の同社の
研究が注目される。」と記されています。

正弦波の重畳したフラクタルな変調入力電圧で電気分解というところが鍵を握っているのでしょうが、理論面では
まだまだ不明な部分が多いと思われます。

ビデオはサイト中「The Process」で見られますが、直接は次をクリックください。凝ったビデオで、面白いです。
http://superwavefusion.com/the-process/

ちなみに、Preparata賞は、水野先生、三菱重工・岩村博士も受賞されたりっぱなものです。

「Media」の「Video Gallery 」でDardikの話、「About Us」で会社(研究所)の写真を見ることができます。



2009/3/25          < アメリカ化学会で常温核融合が発表される!>

 現在行われているアメリカ化学会(3/22-3/26)で、常温核融合が発表されるという素晴らしい出来事がありました
ので、お知らせします。
 (T先生からの連絡と、それを見過ごしていた私へのTさんからのご指摘でハタと気づきました。)

次をクリックください-->http://oasys2.confex.com/acs/237nm/techprogram/

アメリカ化学会のHPが出ます。その中の「Division of Environmental Chemistry」をクリックして出るページのトップの
New Energy Technology」に常温核融合の発表内容が記載されています。
 3/22-3/25に渡り、多くのCold Fusion研究者が口頭発表を行います。
日本からも高橋亮人先生、水野忠彦先生、小島英夫先生らが発表されます。Next Session」で次々にページをすすめて
いくことができますが、そこにTadahiko Mizuno,Hideo Kozima,Akito Takahashi などの名前を発見できるでしょう。

他の名前をいくつか拾いますと・・
 Antonella De Ninno女史はイタリアの有名なCold Fusion研究者。水野先生らとPreparata賞を受けられた。
 Steven B. Krivit はNew Energy Timesサイトの編集者。New Energy TimesはCold Fusion情報の宝庫。
 Richard A. Oriani さんは、たしか水野先生とも親交のある人で常温核融合の初期からかかわっておられる超ベテラン?
 Vladimir Vysotskiiは、ロシアの異色の研究者。独自の生体触媒を用いて驚異的な元素転換を実現。
他にも多く人が発表されています。

 アメリカ化学会という正当な学会がこれほど大掛かりな常温核融合のセッションを設けたというのは画期的であり、
科学界もついに常温核融合を認知しはじめた!といえるのではないでしょうか。

 いまごろ小島先生や水野先生は発表も終わり「やれやれ」とほっとされているのでしょうか。
いえ、よく考えると、ほっとする間もなく、まもなくJCF9(情報1情報2)がはじまってしまいます。




2009/3/30              < JCF9報告 >

 3/28(土)、3/29(日)に静岡県産業経済会館でJCF9(第9回常温核融合研究会)が行われました。
2日とも参加したので、各発表の内容を簡単に報告します。発表タイトルは略(-->アブストラクト参照

3/28(土)
PM
●T.Jang氏(横浜国立大学)
 北大の大森氏らが発見されたプラズマ電解の研究。過剰熱を観測されるもその原因の追求はこれから。

●J.S. Gao氏(豊田中央研究所)
 三菱重工・岩村博士らの透過型「Sr-->Mo」核変換再現実験に関する研究。サンプル(Pd/CaO複層膜)中に含まれる
不純物S(硫黄)によるD2ガスの透過量悪化、SとMoのXPSピークの重なり等を考察。不純物Sを減らすことで三菱実験を
再現させることが目標。実際はなかなか難しいようである。Junsi Gao氏はJCF8(同志社大学)でも発表された人。

●成田先生(岩手大学)
 岩村博士、山口栄一博士、Lipsonらの過去実験と関連づけながら固体中の重水素の吸蔵と放出に関係する種々の物理
的条件や核反応のトりガーなどを定性的に報告。

●藪内氏(高等学術研究所)
 独自の正多面体的モデルから常温核融合を説明。

●笹部先生(首都大学東京)
 高橋亮人先生のTSCモデルを簡単化(古典化)したモデルでのコンピューターシュミレーション(動画)を発表された。
重水素原子同士が激しい運動の後に結合してヘリウムが生成される様を実演。パラメータをわずかに変化させた場合の
シュミレーションも示された。

●小島英夫先生(静岡大学)
 電気分解等では電極の”表面”に着目することが重要である。触媒化学での知見から、Pd,Ti,Ni等の電極表面には
(内部に吸蔵されないまでも)水素が非常に薄く膜のようについている"subsurface"の状態ができていて、それが常温核
融合現象に関係しているのではないか?と小島先生のTNCFモデルとも絡めて説明。

●北村先生(神戸大学)
 三菱重工の透過型核変換実験の再現実験に関する研究。14ケース中7ケースでSr->Moへの変換が確認されたが、
Mo量が非常に微量であるため不明確な面がある。そこで明確な結果を出すためにW-->Ptへの実験を試みられるも(Ptは
放射性のPt)、この実験ではまだ核変換は確認されていない、という現況の報告。

●佐々木氏(神戸大学)
 荒田吉明先生の実験の再現実験に関する研究。双子構造をもつ新装置を作成し、ナノサイズPd粒子も様々な種類のもの
を使ってArata実験をさらに詳細に調査。熱出力、圧力等の詳細な実験データを提示。Arata実験の再現に成功。
本実験は神戸大学、高橋亮人先生、テクノバの共同研究。

●高橋亮人先生(大阪大学)
 上の佐々木報告に追加する形の詳細説明。Arata実験が再現できたことを補正の効果などを交えて説明。重水素ガスを
流した方が軽水素ガスの場合よりはるかに多くの過剰熱が出ている。中性子やガンマー線の発生はなし。ナノサイズの
複粒子Pd/PdO2/ZrO2粒子(これに重水素を通すと過剰熱発生)の特殊な物性にも言及。メゾスコピック効果がどうの。

3/29(日)
AM
●N.D. Cook氏(関西大学)
 水野先生らが報告されたPdの同位体異常が独自の原子核モデルから説明可能?(英語だったのでいま一つよくわからず)

●三浦英美氏(仙台市)
 常温核融合現象を結晶構造等から独自の視点でもって説明しようと模索されている。その過程を解説。Oサイト、Tサイト、
プロトン移動・・がどうの。

●山本寛氏(技術ジャーナリスト)
 地震は爆発現象であり、また地震の起きる場所の下にはヘリウムが濃縮されているところが多い。New Mexicoのガス田
ではとくにヘリウムが高濃度に存在し、同位体比(3He/4He)もおかしい。それをミルズのブラックライト・プロセスから説明。
地中では生成されたハイドリノの逃げ場がなく濃縮されて核爆発へと至る。

●高橋亮人先生(大阪大学)
 常温核融合現象では中性子発生が少ない。しかし、中性子発生を示すデータが得られる場合があり、核現象を考察する
場合、中性子を考えることは依然として重要である。常温核融合は、「d-d反応か?」それとも「dの多体反応(高橋先生の
TNCFモデル)か?」いまだ決着がついていない。決着をつけるには、中性子のエネルギースペクトルのピークがどの位置
に出るかを調べればわかる。中性子測定は非常に難しいが、ぜひ誰かやってほしい・・。

PM
●鳥谷部氏(東北大学)
 三菱重工の透過型核変換実験に関連する研究。「Pd/CaO等の多層膜をD2ガスが透過して核変換が起こる際に、アル
ファ粒子が出るのではないか?それが検出できれば核反応の明確な証拠となる」との目標のもと行われた実験。
豊田中研製と三菱重工製のサンプル(Pd多層膜)を用いて高信頼性の検出器を使用し実験した結果、三菱の膜でアルファ
粒子の可能性のあるデータが得られた。まだ不明確な面があるので実験系を改良していく必要がある。

●小島英夫先生(静岡大学、水野忠彦先生の代わりに発表。水野先生は外国への出張のため欠席
 フェナントレンという有機物で常温核融合を確認した実験。当サイトでもこちらこちら示した例の重大なもの。
フェナントレンに触媒としてPtやNiを加えて高温、高圧状態にすると、過剰熱やガンマー線やC13が発生。詳細なデータが
示される。質疑で、高橋先生から不明確な箇所が多いとして疑義や実験改良が指摘された。

●山田先生(岩手大学)
 三菱重工の透過型核変換実験に関する研究。Pd多層膜(Pd/CaO)をダブルの形で重ねて(一方の膜だけにCs元素を添加)
D2ガスを流すと、三菱の結果よりも効率の高い元素転換がなされた。サンドイッチ状に重ねただけのシンプルな工夫だが
TOF-SIMS装置で調べたら原子番号137(Ba?La?)や141(Pr?)の新元素が量多く確認されたという面白い結果。

●沼田先生(東京工業大学)
 電気分解での電極表面に現れた渦状形状の形成要因を探るため、なにか流体が電極中を流れているはず・・との仮定
の元、ナビエ・ストークス方程式にも関連させて、数値シュミレーションを示された。

●土屋先生(東京高専)
 固体物理の視点からパラジウム中でCold Fusionが起こりHeが起こったとすると、固体中での振動モードが変化するはず。
よって振動モードの変化を捉えることが常温核融合研究において重要との独特の見解を示された。

●小島英夫先生(静岡大学)
 小島先生のTNCFモデルを使うと常温核融合のさまざまな現象を説明できる。実験値と理論値がよく一致していることを示
された。またCold Fusion現象の特徴として、「逆ベキ法則」、「安定な元素が元素転換で出やすい」、「Bifuracation」があると
して三つを挙げられた。最後のものはカオスに関係している。

発表は以上。
 最後に高橋亮人先生から、アメリカ化学会ACSでの発表(こちらも参照)について報告があった。
「アメリカでは、熱の取り出しについてはガスローディングの方により高い可能性を感じている」(杉岡注:実用面では電気分解より
もガス透過型を有望視しているという意味でしょう)と述べられ、「来年のACSでも常温核融合が取り上げられる予定である」こと、
「日本の三菱重工や荒田先生の実験が世界でも多くの注目を集めている」ことなどを述べられた。


 私(杉岡)が2日間参加して感じたことは、三菱重工の実験だけではなく、ここに来て荒田先生の実験への関心が高まって
いるということです。
 さらなる画期的な実験が現れることを期待して、簡単な報告を終わります。



2009/4/5           < アメリカ化学会(ACS)での各種マスコミ報道 >

先日のアメリカ化学会(ACS)で常温核融合のセッション(こちらも参照)が設けられたことに対して多くのマスコミが報道
しています。Tさん、Ta先生の連絡によりわかりました。

New Energy Timesの次のページで様々なマスコミが常温核融合報道がとり上げられています。

http://newenergytimes.com/v2/conferences/2009/ACS/MediaClips.shtml

とくに、
ACS Press Conference Video PART 1
ACS Press Conference Video PART 2
は必見。主要研究者を交えての記者会見の模様がビデオ配信されています。
ビデオ中並んでいる中で一番右端の小柄な女性がAntonella De Ninnoさんでイタリアの有名なCold Fusion研究者です。
一番左端の人は”J.Dash”氏のようです。中央右よりの精悍な顔つきの男性(女性2人の隣)がCold Fusionを積極的に
喧伝するサイトNew Energy Timesの主催者Steven B. Krivit氏です。

KSL-TV (Ed Yeates, Original Reporting)
では、テレビニュースの様子を配信。1989年のフライシュマン&ポンズ記者会見の映像も交えて今回のACSの記者会見の
様子を映しています。

他のものはよく見ていませんが、非常に多くの報道がなされたことがわかります。

ACSでの常温核融合発表がマスコミにいかに大きなインパクトを与えたかわかろうというものです。




2009/4/11    < 米海軍の科学者が「常温核融合を実験的に確認」と主張 >

 先日、Suさんから次のニュースをもらいましたので紹介します。
http://eetimes.jp:80/article/22922/
米海軍の科学者が「常温核融合を実験的に確認」と主張、議論が再燃か(2009/03/25)

記事の概略を述べますと、
********
米国海軍の科学者Pamela Mosier-Boss氏はアメリカ化学会(ACS:American Chemical Society)の年会で、「常温核融合
を実験的に確認した」と主張した。核反応が起これば中性子が発生するはず。これまで中性子の検出に誰も成功しなかっ
たが、今回放プラスチック材料をいた放射線検出器「CR-39」を使ってその検出に成功した。同研究グループは、トリプル・
トラック(triple track)と呼ばれる、小さな穴が集まったパターンがプラスチック検出器に記録され、研究者らはこれこそが
中性子の証拠だと主張している。
*******
と凡そこのようになるでしょうか。アメリカ化学会での発表が、ここでも取り上げられた形となっています。

 さて、この実験はDD核融合という2体核融合の考えを基礎にしたものと思われます。もし常温核融合で2体核融合(2個
の重水素原子Dの融合)が実際に起こっているのであれば中性子が絶対に発生するはず!となります。非常に感度の高
い検出器を使えば中性子が捕らえられるはず、そして、ついに捕らえた!と喜んだのがこの実験だといえるでしょう。
しかし、過去に行われたCold Fusionの実験では、中性子がほとんど発生しない実験ばかりだったのです。「では、常温核
融合は起こっていないのでは?」と読者は思われかもしれませんが、そうではなく、中性子は出ないのに不思議なことに、
He4の発生がある!、実験前になかった元素が忽然と出現する(核変換)!、時として巨大な過剰熱が出る!という核反応
としか考えられない異常現象が非常に多く報告されてきました。

そこで、日本のエース・高橋亮人先生(大阪大学名誉教授)は、常温核融合は特異な過程をもつ核反応であるという考え
から多体核融合の理論を展開されています。それは、重陽子(d)4個と電子4個が立方体の頂点を交互に占める配置を
とった場合、一挙に凝集が起こりBe8を経て、2個のHe4が発生すると主張する理論。TSC理論(正四面体凝集理論)と呼
ばれCold Fusioの分野で世界的に知られています。先生は「Cold FusionではDD核融合は起こっていない、多体核融合
こそが起こっている」と主張されています。JCF9でもそう述べられていた。

 常温核融合の世界は、現在、2体核融合派と多体核融合派が互いにその主張を譲らない状況にあるといえるでしょう。




2009/4/16    < アメリカのDiscoveryチャンネルで常温核融合が放映される! >

 Tさんから、アメリカのDiscoveryチャンネルでACS(アメリカ化学会)で発表された常温核融合の話が出たと情報をください
ましたので(次のURL)、お知らせします。好意的な報道とのことです。
http://science.discovery.com/videos/brink-news-evidence-of-nuclear-fusion.html

 最初15秒ほどコマーシャルが流れてそれからニュースが始まります。
 私のPCは声がでないので映像だけですが雰囲気は十分に伝わってきます。とくに2分くらいからはじまる核融合が起
こる様子を示したアニメ映像が面白い。これは先日流した米海軍の科学者が「常温核融合を実験的に確認」と主張
の実験を表したものと考えられます。

 何度もくり返し見ると、Pamela Mosier-Boss氏ら(米海軍)はDとDが融合する2体核融合にこだわった形で実験したこと
がわかります。二つのDが融合してHe3と中性子ができる様子が描かれています。しかし、高橋亮人先生(大阪大学名誉
教授)は、この2体核融合(DD核融合)は核物理的に有り得ない、多体核融合こそが起こっていると主張しています。

 Cold Fusionの現況は、常温(室温)で核融合が起こっているとしか考えられない実験報告ばかりが先行していて、
理論面は大きく立ち遅れた状態であるといえます。まさにカオス状態?なのです・・。



2009/4/25        < アメリカのCBSニュースで常温核融合が放映される! >

 アメリカのCBSニュースサイトで常温核融合が放映されたのでお知らせします。先日、高橋先生からJCFメンバーに知ら
された情報よりわかりました。次で見ることができます。
http://www.cbsnews.com/video/watch/?id=4955212n

 クリックすると大きなビデオ画面が出ますが、右にある「Cold Fusion Is Hot Again」をクリックすると別画面に変わります。
そこのビデオをスタートすると約30秒のコマーシャルのあと動画が始まります。
これはCBSテレビで60分のCold Fusion特集を組んだ番組の宣伝ビデオのようで12分程度の長さです。
SRI(アメリカ)の著名な常温核融合研究者McKubre やイタリアのENEAの研究者が登場し、またフライシュマン&ポンズの
1990年当時のフィーバーの様子も出てきます。
 どうやら、このビデオは、現在Cold Fusionの世界で話題になっている「イスラエル+SRI+ENEAグループ」の共同研究の
模様を主に紹介しているようです。ということは以前に紹介したエナジティック・テクノロジー社に関係していると考え
られ、内容も大過剰熱発生に焦点を当てたものになっています。最後は現在のフライシュマンへのインタビューで終わって
います。

 一つ上でも見ましたが、アメリカでは常温核融合がテレビ等で次々に放映されています。Cold Fusionがホットな話題として
再び注目を集めはじめているといえるでしょう。




2009/5/2     < エナジティック・テクノロジー社HPにCBS常温核融合ニュース載る! >

 先日Tさんの情報から紹介したエナジティック・テクノロジー社のサイトに、< アメリカのCBSニュースで・・で紹介した
CBSニュースでの常温核融合ニュースのことが、”Breaking News!”として載っていることがわかりました。
-->http://superwavefusion.com/

 やはり私も予想した通り、このニュースがエナジティック・テクノロジー社を含めた3グループの共同研究の成果を中心
としたものだったということがこれではっきりしたと言えます。アメリカの3大ネットワークの一つのCBSでの報道は、
エナジティック・テクノロジー社のみならず、科学界にも衝撃を与える出来事だったといえるでしょう。



2009/5/30              < 水野先生のニュース >

 Y.K.さんとTさんが、常温核融合の第一人者・水野忠彦博士を紹介したニュースが出たと知らせてくださいました。
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/life/science/gooeditor-20090518-01.html?fr=rk

 2ページに渡って大きく取り扱っています。
初期の頃から最近のアメリカ化学会が常温核融合を取り上げるまでになったニュースまで水野先生の足跡とともに詳しく
記されている。
 よく書かれていますが、ちょっと単純化しすぎているきらいもあります。わかりやすく書くとこのようになるのかもしれません
が、常温核融合の初期の頃の実情というのはもっともっと複雑です。その状況を知りたければ、当サイトで何度も紹介
してきた「核変換」(水野忠彦著、工学社)を読むことです。(この本はおそらくいま絶版となっています。最近の「常温核
融合」(水野忠彦著、工学社)にそれと重なる部分が記されています。)

 上記ニュースでは1989年のフライシュマン&ポンズ実験に水野先生は驚き、早速再現実験にとりかかったとだけ書かれ
ています。しかし、そんな単純なことではないのです!フライシュマンらの実験のはるか前に、先生自身が水の電気分解
実験で何度か不思議な現象に遭遇されていたのです。

1978年、学生の修論を指導していた朝のこと。電解の溶液が無くなっている!と学生が報告にきた。調べてもどこ
にも異常はない。巨大発熱が出たとしか考えられないこの不可解な現象の原因は不明。

1981年、毛利さん(あの宇宙飛行士の毛利さん!)と一緒に電解によって重水素の吸蔵の実験をしていた。
突然、側にあったエックス線の検出器のカウント音が鳴り出した!周りに放射線物質などない。また電気分解で
エックス線など出るはずがない、おかしい・・。これも原因不明。

 こんな経験があったからこそ水野先生はフライシュマンとポンズの実験に非常な衝撃を受け、自ら再現実験にとりかかった
のでした。
 ニュースの最後に、定年後も特任助教として大学に残り研究を続け、そして水素技術を応用開発するHEAD(ヘッド)という
会社も立ち上げる、とあります。ますますの活躍を期待いたします。



2009/6/19          < 山本寛氏の「地震学のウソ」出版される!>

 著名な技術ジャーナリストの山本寛氏が、地震関連では第2弾となる書「地震学のウソ」(山本寛著、工学社)を出版
されたのでお知らせします。副題に「地震学会への提言」とある。タイトルといい副題といい、刺激に満ちた本です。
今回ご本を山本氏より進呈いただく光栄に浴しました。深く感謝いたします。

 まだ全部読めていませんが、名著「[仮説]巨大地震は水素核融合で起きる!」(山本寛著、工学社)を知って
いますので、項目を見るだけでその内容は推測できます。

 面白いと思うのは、「地下に水を注入すれば、地震は起こせる」と主張される4章である。こんなことは山本氏の本を読む
までまったく知らなかった。地下に水を注入したり巨大ダムを建設したために誘発地震が起きた例は数多くあり広く知られ
た事実である。にもかかわらずダム建設の多い日本でこの事実がほとんど報道されないのはなぜなのか?
日本(中部地方)で地震を引き起こす可能性の高いダムが多くあげられている。ぞっとする・・。

 「ヘリウムが地震で作られている」という仮説も興味深い。山本氏は、地震を起こすような断層の付近でヘリウム濃度が
高い事実をブラックライト・プロセスとも関連づけられて今年のJCF9で発表されたが、それを聴いて以来、ヘリウムが
気になってしかたがない。なぜヘリウムが断層で作られるのか?そのプロセスは?脳を刺激する問題である。

 10章の「中越地震は、CO2地下注入による人災だ!」という主張は衝撃的である。
二酸化炭素削減の対策として地下にCO2を封じ込めるCO2地下貯留試験が2003年から長岡市ではじめられたが、
じつはこの試験が中越地震を引き起こした可能性が高いと山本氏は数々のデータをまじえて主張!これが新潟の雑誌
「財界にいがた」に6回にもわたって取り上げられたり、地元新潟選出の風間直樹・参議院議員が国会で取り上げると
いう問題にまで発展したのである。

まえがきの最後に
「・・なお、本書のタイトル「地震学のウソ」は、今日の日本の地震学界から排斥されてしまった前国立極地研究所所長
の島村英紀著『「地震予知」はウソだらけ』」を拝借した。
とある。
 山本寛氏が現代の寺田虎彦と呼ぶこの島村英紀氏も、地震学の本当の現状をしゃべってしまった人として無視しては
ならない超重要人物といえる。-->島村先生のサイト

 本書は、従来のプレートテクトニクスに支配される地震学の欠点を次々に指摘し、地震時の爆発音、発光現象などの
数々の状況証拠から、地震はじつは爆発現象ではないのか?と主張。そして山本氏はそれをブラックライト・プロセスと
関連づけた。かつて地震=爆発説を提唱していた石本巳四雄(いしもとみしお)東大地震研究所初代所長や高木聖(たかぎせい)
博士(気象庁)などの少数派意見をいまによみがえらせている。

あとがきに、
「著者が地震に関心をもつようになったのは、2004年夏、石田昭(あきら)元名古屋工業大学教授の訪問を受けて、
彼の持論である「地震=水の熱解離ガス爆発説」について討論したのがキッカケである。・・」
とある。
 この討論が山本寛氏を地震へと向かわせたことになるが、そのキッカケを与えた石田教授は先生ご自身のHPで、興味
深い持論を展開されている。このサイトも多くのことを教えてくれるはずである。

「著者は、少年時代に木曽川中流域で育ち、古老の職漁師から鮎の友釣りを教わり、それにのめり込んでいった。
古老は、ダムができる前の木曽川では尺(約30cm)を超える巨鮎が、・・」
という言葉からはじめた鮎釣り名人・山本氏の本書は、従来の地震学にまったく新しい視点を加えた画期的な書である
といえます。




2009/6/27             < 常温核融合のテレビ放映予定 >

 7/1深夜(厳密には7/2ですが)に、常温核融合がTBSテレビで放映されますのでお知らせします。
夢エナジーさんより教えていただきました。深く感謝いたします。

次の夢エナジーさんサイトでもトップに紹介されています。
CBSドキュメント▽常温核融合の可能性(放送日時:7月2日(木) 1:38〜2:33 放送局:TBSテレビ
http://www10.ocn.ne.jp/~solid_fu/

直接にはこちらをご覧ください。

 この情報を、著名な技術ジャーナリストの窪田登司(たかし)氏にお知らせしたところ次のコメントをくださいました。

******************
100年以上前に電池が発明された時、「そんなものでエネルギーが出るか!」とバカにされた事を思い起こせば、現在の常温
核融合の実験、成功はまさに、昔の電池発明を彷彿とさせます。
新時代のエネルギー源、もうすぐですね。

*****************

 なるほど!電池ができたときもそんな状況だったのですね。歴史は繰り返す・・ということなのでしょう。




2009/7/4            < TBSテレビで放映された常温核融合 >

 Moさんよりの情報により、放映されたTBSテレビでの内容がビデオにアップされていることがわかりました。

CBSドキュメント 常温核融合の可能性(放送日時:7月2日(木) 1:38〜2:33 放送局:TBSテレビ)
http://www.dailymotion.com/MixedVitamin/video/16388180

計15分です。内容は先日アメリカで放映されたものの短縮版といえますが、日本のテレビで放送された点に大きな意義
があります。私のPCは音声が出ないのですが、最後の3分で日本人キャスターがコメントしています。
放送されなかった地域も多かったようですが、関東方面では放映されたようです。
最後のキャスターのコメントを聞いたところ、Suさんは次のように答えてくださいました。

Suさん
************************
最後のコメントでは、以下のようなことを言っていました。

しばらく沈黙していたフライッシュマン氏が、またやる気を出しているそうです。

フライッシュマン氏は、後悔していることが2つあるそうです。
1.反応の名称を常温「核融合」としてしまったこと
  →常温核変換 とすべきだった

2.大学で記者会見をしてしまったこと(大学経営上、重要なPRになると考え
ていた)
  →招かざる敵を多数つくってしまった

日本では、北海道大学が力を入れているという説明もありました。

全体を通じて、なかなかイイ出来の番組に仕上がっています。

************************

 なるほど。フライシュマンの「常温核変換とすべきだった」という意見は私も同感です。不思議な元素転換が随所に
起こっているのですから!

北海道大学が力を入れている」とのコメント、またY.K.さんからいただいたメール「 あと ラストの件ですが、番組自体へ
の所見と 阪大、北大で行われてることを言ってました。」を合わせると、日本の大学のCold Fusionへの貢献にも番組で
はふれられたようです。(日本のテレビなのですから当然といえばば当然ですが)

 ちなみに阪大では、荒田吉明先生、高橋亮人先生らの活躍が、また北海道大学では水野忠彦先生、大森唯義(ただよし)
先生、秋本正(ただし)先生らの活躍が非常に大きいのです。
とくに大森先生のCold Fusionへの貢献はたいへんなものがあり、それは水野先生の業績に匹敵します。私はひそかに
尊敬の念で見上げています。-->世界で唯一の教科書

 「なかなかイイ出来の番組に仕上がっています」とSuさんは述べられていますが、常温核融合に未来をみるような内容
になっているのだと感じます。




2009/7/12               < 地震と電磁気現象 >

 先日紹介した山本寛氏の「地震学のウソ」出版される!に関して、Suさんから次のような興味深い情報をいただ
いたので紹介します。

****************************
こんにちは

もし、地中で核反応が起これば、その爆発力だけでなく、大量の荷電粒子が放出された場合に、
電離層や地殻の圧電性に少なからず影響するでしょうね。

地震と大気電気の関係については、しばらく調査していましたので、その過程で知った論文を紹介いたします。

●地震に伴う電離層の変化の研究
(JAXAによる地震リモートセンシングフロンティア研究)
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4025/paper.html

http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4025/ERSFR.html

http://www.geocities.co.jp/Technopolis/4025/index.html

●地殻の圧電性の研究
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jepsjmo/cd-rom/2000cd-rom/pdf/ag/ag-p005.pdf

●地震に伴う閃光の研究
http://www.hep.konan-u.ac.jp/Sympo/chimon2007/presentation/kamogawa.pdf

これらを総合して考えると、以下の作用が考えられます。
●地殻のズレ発生 → 圧電気の発生 → 地表の電荷が変化
 → 大気電気の変化 → 電離層の変化

ところで、圧電性は、可逆性があるので、
●電離層の変化 → 大気電気の変化 → 地表の電荷が変化
 → 地殻の圧電性により応力発生 → 地殻のズレ発生

という過程も考えられます。
****************************

 私は地震時における発光現象というのが不思議でならなかったのですが、そのような現象は既にいろいろと研究されて
いることがこの資料からわかります。
 上記の「●地震に伴う電離層の変化の研究」あたりでは、地震による電磁波の放射現象が研究されているようですが、
”発光”は可視の光が見えるということで、当然これも電磁波の放射に含まれます。
なぜ周囲を明るくするほどの強烈な光が地下から放射されるのでしょうか?
資料を見ると、まだ様々な仮説が提示されている段階で原因はよくわかっていないようです。Suさんも書かれている圧電気
あたりが関係しているのでしょうか。
 
「●地震に伴う閃光の研究」pdfでは、松代群発地震、静岡中部地震、阪神大震災らの発光現象の模様が写真とともに
示されています。
松代群発地震のときの発光はとくに多くの目撃例があり詳細な調査報告がなされています。そのあたりに関しては
長池透(ながいけとおる)氏の「霊山パワーと皆神山の謎」(今日の話題社)にも詳しく記されており、白色光のみならず、赤色、
オレンジ色、ピンク色、黄色、青みががった色など様々な色の光が観測されたようです。

 さて、技術ジャーナリストの山本寛氏は、近年は地震の方面でもユニークな説を提示され、埋もれた驚愕の事実を明らか
にされてきました。以前、JCF発表での地震関連のネタの件で「次はこれらのうち、どれにしましょう?」と問われたとき、
私は即座に「発光現象をお願いします」と頼んだりしました。

 その山本寛さんが7月9日にご逝去されたとの報を受けました。
3月のJCF9でお会いしたとき既に体調を崩されていたのですが、こんなにも早く逝かれるとは思いませんでした。
山本氏が常温核融合/新エネルギーと地震学に残された足跡は偉大だと思います。ご冥福をお祈りいたします。
山本さん、天国で鮎釣りを楽しんでください。




2009/7/18    < 渡久地氏のブログで紹介された”TBSテレビ放映の常温核融合ビデオ” >

 渡久地明(とぐち・あきら)氏が氏の人気ブログで、TBSテレビ放映の常温核融合ビデオを紹介されたのでお知らせします。
(7/5に掲載されていたのを長いこと気づかずにいました・・)
http://toguchiakira.ti-da.net/e2525174.html

 渡久地氏は「感動的である。」と述べられています。私のPCは音声がでないのでそこまではわからないのですが、
この番組を見た他の人もみな一様に「いい番組だった」といわれるので、よほどの出来なのだと思います。
まだ見ていない人は、ぜひ見てください。

  本物中の本物・常温核融合は科学に革命を起こすものといえます(しかしそれゆえに封印されたのだが)。
おかしなことに日本では(世界でも?)、本物中の本物というのはなかなか表に出ない”仕組み”になっている。(ここで
「まさか!」と思う人は現代日本のおかれた構造をしらない人だ・・
本物はマグマのようにいつか噴出してくるのであり、いま煙をはきはじめているといえるでしょう。
アンテナをはり噴火の兆候を見逃さないようにする必要があります。
 
 そして、あと一つ、科学(医学、生物学)に革命を起こす威力をもつ(封印されてきた)学説があります。
近年再び噴煙を上げはじめた千島学説です。その巨大さはiPS細胞の比ではない(じつは千島学説とiPS細胞は深い
ところで関連している-->こちら)。当サイトで何度もとり上げてきましたが、最近では千島学説で述べました。科学の
コペルニクス的転回といえ、であるがゆえに封印されたわけですが、またそれゆえに”隠れ千島学説ファン”も非常に多い
のです。



2009/7/23            < 千島喜久男博士生誕110年祭 >

 メール仲間の杉本さんから、今年の10月に大阪の茨木市で千島博士生誕110年祭が開催されることになったと連絡が
来ました。重要な情報としてお知らせします。

 2009年10月11日、12日
 千島学説全国大会、千島博士生誕110年祭
 大阪府茨木市にて開催

-->詳細 パートUに最終的な情報を載せました!(追記2009/8/27)

 これは見逃せませんね。会場等の詳細がわかれば追って連絡します。

 千島学説は以前よりずっと気になっていました。2年ほど前に千島博士の著書その他でいろいろと調べた結果を、その11
にとくに多く載せました。たとえば、次のような箇所をご覧ください。

小島英夫先生よりのお便り--生体内元素転換に関して--
牛山篤夫博士の研究、衆議院 科学技術振興対策特別委員会で
齋藤憲三氏、千島学説、そしてMさんからのメール
千島学説と山中教授/トムソン教授のiPS細胞

 私が常温核融合のページに、あえて千島学説を載せるのはこの学説が人類にとってあまりにも重要なものであるから
です。
 故・千島喜久男博士(1899-1978、岐阜大学教授、名古屋商科大学教授)は多くの偉大な発見をしました。
とくに重要なのは、赤血球が様々な細胞に分化(変化)し、また飢餓状態にあるときは逆に細胞が赤血球に逆分化すると
いう発見です。がんの発現などもこの赤血球が本質的に原因しているのですが、現代医学ではこの視点を欠いた研究を
しているため(血液が細胞になることなどありえない!細胞はいつまでも細胞のまま!という視点)、非常におかしながん
研究となっている。じつは細胞は血液が変化してできるものであり細胞分裂によって増えるのでありません!(教科書を頭
から信じる人は、ここで「まさか!」となる
この驚天動地の事実をつきとめたのが千島喜久男博士だったのです。
読者のみなさんには「血液と健康の知恵」(千島喜久男著、地湧(ぢゆう)社)などの著書をぜひ読んでほしいと思います。

ちなみに血液は骨髄で作られるとされるがこれも大嘘!血液は腸で作られます。この発見も千島博士による。

 最後にiPS細胞との関連を一つ。
iPS細胞がなぜかくも摩訶不思議な性質をもつのか?原因は解明されてはいないようですが、
千島学説と山中教授/トムソン教授のiPS細胞
で示したとおり、米国ウィスコンシン大学の万能細胞研究の権威トムソン教授が千島学説との関連を示唆する重大な発言
をしています。トムソン教授は、その神秘にせまる一歩手前までいっていると言えるでしょう。ところが千島学説が封印され
たため一般の医学者が千島学説を知ることはなく、よってトムソン教授も当然知らないはずです。

 もしトムソン教授が千島学説を知っていたら「日本人が50年も前に細胞と血液の神秘を見つけていた!」と大騒ぎ
することになるでしょう。




2009/8/2         < NASA研究者が常温核融合に注目&プラズマ電解 >

 Tさんより、NASAの研究者Marc Millisが講演した時のスライドが公開されていると教えてくださいました。次をクリック
ください。
http://newbusiness.grc.nasa.gov/wp-content/uploads/2009/02/millis_anomheat_coldfusion_reve.pdf

たしかにCold Fusionを考察したスライドです。ついにNASAまでもが常温核融合に注目しはじめた!ということになるで
でしょうか。

 また、Tさんはエナジティック・テクノロジー社の実験に関してミズーリ大学のダンカン先生の動画も紹介してくださったの
ですがそれは長かったりするので割愛し、今回は先の動画の探索途中で偶然に見つけたプラズマ電解の動画(YouTube)
を紹介します。次のものです。2分20秒と短いのでぜひご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=uMFvzohuVew&feature=related

”Real Cold Fusion”と題されたこの動画は、常温核融合の中でも特筆すべき発見といえるプラズマ電解の模様をうつした
ものです。
 プラズマ電解は最初に北海道大学の大森唯義博士が発見し、そしてCold Fusionの世界で多く実験がなされるように
なったものです。動画の説明文中にはMizunoの文字が見える。プラズマ電解が発見されたときの模様を水野忠彦博士は
次のように臨場感あふれる筆致で語っています。「常温核融合」(水野忠彦著、工学社)より引用(p188-p191)。

 『プラズマ電解   1997年7月
  7月1日、昼ごろのことであった。日ごろ静かな大森君にしては珍しく興奮して、顔色を変えて水野の部屋に飛び込ん
 できた。
 「水野君、大変だ。水の中で火がついている」と大森
 「え、なに?」
 「電気分解していたら、電極が火の玉のように光り出した」大森が大きな声で話す。
 「え、どういうこと?」
 「ともかく一緒に見てくれ」
 「分かった、すぐに行こう」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

こんな出だしで発見時の状況が生々しく描かれていきます。このようにして水野博士は”水中花火”ともいえる世にも奇妙
な電気分解に遭遇したのでした。

「後日、私はEDXでこの沈殿物を調べたが、やはり多くの元素が入っていることを見出している。」と記されていることから、水
野先生は元素転換によって出来たとしか考えられない元素(実験前には存在していない元素!)をこの実験後のサンプル
中に多数発見されていたことがわかります。
 そして最後は、同僚の偉大な発見に敬意を表するように次の文面で締めくくられている。

「このプラズマ電解は後の重水中でのプラズマ電解による中性子放出や、過剰水素、過剰熱の発見につながっていく重要
な研究だったのだ。これもやはり大森の深い経験と考察力によるものであった。」




2009/8/13            < 千島学説に近づく現代医学 >

先日のNHKニュースには驚いた。それはiPS細胞が血液からできる可能性を示唆したものであり、すなわち千島学説を
想起させるニュースだったからである。京大の山中教授らの成果である。

京大 効率よくiPS細胞を作成
http://www.youtube.com/watch?v=hsFX6K9jnq4

注目すべきは、後半でのリンパ球、血液という言葉である。
この発見は千島学説をすこし違った視点から見たものにすぎないと思われ、これは千島喜久男博士が半世紀以上も前に
発見していた事実を現代医学がどんどんと確認していっているという状態であるといえる。

それでもまだ山中教授らは中心部分に到達していない。中心部分(千島学説)の周りをぐるぐるまわり、徐々に中心へと
向かっている感じである。それは先日千島喜久男博士生誕110年祭でも述べたトムソン教授に対しても同じことが
いえるが・・。いまのiPS細胞研究の進展を見ていると、中心に到達するのもそう遠くではないと思える。

 千島博士は、「血液と健康の知恵」(千島喜久男著、地湧(ぢゆう)社)p.101で次のように述べている。
(・・・の部分は略。)

「赤血球が造血される場所については骨髄造血説が今定説となっているが、この説がナンセンス的誤謬であることは、
第5原理(腸造血説)の項で述べるが、赤血球が毎日2,000億個も体のどこで消滅しているのか、現代生物学、医学で
は良く解っていない。・・・・・ 肝、脾に限らず、体の凡ての組織でも同様赤血球の崩壊に似た現象は見られる。
しかし、赤血球が崩壊したと見られている場所で崩壊した赤血球が、そのまま、そこで消え去る証拠は誰れも見ていない。
これは私の云うAFD現象(Aggregation集合、Fusion溶け合う、Differentiation分化発展の頭文字をとった私の命名)で
その中に徐々に細胞核(DNA)を新たに合成してその場所に応じ、リンパ球、その他の白血球、結合組織を経て、それ
ぞれの細胞に分化している移行状態が凡ての組織で認められる。(図15−8)
 従来の説では細胞分裂によらねば細胞核は出来ないと考えられているが、核の主成分である核酸(DNA)は赤血球の
細胞質(主としてタン白質)の中に自然に発生してくる。そして白血球を経由して各種組織細胞に移り変わって行く姿を
明確に捉えることができる。」


 ここで述べられているのは、一言でいえば、赤血球が白血球を経由してあらゆる細胞に変わっていく大元だということで
ある(ちなみにリンパ球は白血球である)。赤血球こそ万能細胞といえる。
この発見を膨大な証拠とともに千島博士は示された。当時の医学は、教科書を根底から書き換えるこの発見に反論するこ
とができなかった。そこでどうしたかというと、黙殺したのであった。

 半世紀以上たって、ようやく山中教授らがその近くにやってきたといえる。



2009/8/19          < 理化学研究所の成果と千島学説 >

 こんな重大なニュースを見落としていたとはうかつであった。
千島学説に近づく現代医学で示した山中教授らの発見とちょうど逆の発見を理化学研究所が、1年半も前に成し遂
げていた! 次の理研ニュースを見られたい。

理研ニュース(May 2008) ES細胞やiPS細胞から安全な赤血球を無限につくる
http://www.riken.jp/r-world/info/release/news/2008/may/index.html#frol_01

http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/press/2008/080206/detail.html <--プレリリース

この研究は京大の山中教授らのものとはちょうど逆方向のものとなっている。非常に重要な結果である。
つまり、山中教授らは白血球(リンパ球)から万能細胞(iPS細胞)を作ったわけだが、理研の方は万能細胞(ES細胞)から
赤血球を作っている。
理研の方が京大の研究より早かったわけであるから、山中氏らは理研の成果にヒントを得て「逆もいけるのでは?」と予測
したのではないかと思うのだが。

  血液<-->万能細胞
両者の違いは、この方向がどちら向きかという違いである。
そして大事なことは、これらの結果が千島学説に極めて似ているということである。

 結局、現代医学は、千島喜久男博士が半世紀以上も前に発見していた超重大事実
「赤血球はあらゆる細胞へ(白血球を経由して)分化し、そしてまた状況によって様々な細胞は赤血球へ逆戻り
もする」というノーベル賞1000個分にあたるような発見を追確認しているにすぎないと思えるのである。

 山中教授らの研究は「白血球-->iPS細胞」ということだが、赤血球から白血球を経由して)iPS細胞ができることも近いうち
に示されるであろう。
 ちなみに、iPS細胞とES細胞の関係だが千島学説と山中教授/トムソン教授のiPS細胞 で見たニュートン誌上で
トムソン教授は、ES細胞はiPS細胞と本質的にまったく同じものだと思う、と述べている。

 海外でも同様な研究が進んでいるようである。

ES細胞から大量の赤血球を生成、輸血用血液の無限供給も可能か
http://www.afpbb.com/article/life-culture/health/2508996/3245547

 iPS細胞やES細胞の万能細胞研究は、いまどんどんと千島学説に近づいてきているといえる。

 上のニュースではしきりに輸血のことが書かれているが、千島喜久男博士は輸血の危険性
「血液と健康の知恵」(千島喜久男著、地湧(ぢゆう)社)
で説いている。千島学説を学べは、血液は生命そのものであるとわかる。血液のその神秘性を考えると、安易に他人の
血を輸血するのは非常におかしなことではないかと思えてくるのである。ではどうすれば?千島博士は血液の代わりに
”生理食塩水で十分”と証拠をあげて解説していた。



2009/8/22          < 千島喜久男博士生誕110年祭の詳細 >

千島喜久男博士生誕110年祭でもお伝えした千島学説の110年祭の件で、杉本さんから、さらに会場等の
詳細な情報が入りましたのでお知らせします。

2009年10月11日、12日
会場は、大阪府 茨木福祉文化会館
連絡先は千島学説研究会代表、かせ山紀一
TEL072-643-8579(FAX共通)、住所、茨木市安威2-24-13
(会費は両日5000円、一日のみ3000円、11日夜の親睦会は別途2000円です。)

 時間等がわからないですが、それは発表者のプログラムが未決定だからかもしれません。
決まればジャーナリスト・稲田芳弘氏のサイトCreative Spaceなどで掲載されていくのではないかと思います。

-->詳細 パートUに最終的な情報を載せました!(追記2009/8/27)

 何度も紹介してきましたが、千島学説や現代医学のゆがみを知りたい者にとって、稲田氏が書いた『ガン呪縛を解く』
必読の文献といえます。



2009/8/22                 < 地震雲 >

 先日、地震のことを書きました(こちらこちら)。その際に発光現象などふしぎな現象について言及しましたが、近年、
発光のみならず、地震の前触れとして特異な雲(地震雲)が発生することが示唆されています。

著名な技術ジャーナリスト・窪田登司氏とメールのやりとりをしていたところ、地震時の発光や地震雲について氏のサイト
にも書いてあることが今回わかったので紹介します。中ほどに書かれています。
http://www.d1.dion.ne.jp/~kubota_t/do.html

とくに、説得力がある!と感じたのは地震雲の説明です。
その一部を引用します。
******
 その一つに“地震雲”があります。内陸で巨大地震が発生する前触れとして発生しますが、地下の断層によって地震が
発生する場合、断層岩盤を押すベクトルは強大で、そのズレは時には光も発生し(カリフォルニア州サンアンドレアス断層
ではよく光を発生するそうです。岩盤の特性でしょう。火打ち石で熱や光を発生するのと同じです。)、超音波や電磁波も
発生します(超音波は鳥や獣を騒然とさせますし、電磁波はテレビやラジオ、通信機器等にノイズとして混入します)。
 最も大きいものが摩擦熱です。岩盤の押し合う時の摩擦熱は強大で、地表から断層面に沿って垂直に熱気流として
上昇します。それが周辺の空気を巻き上げて上昇気流となり、上空で冷やされて筋状の雲となるわけです。その直後
大地震が発生することはよく知られている事実です。
*****

 なるほど!と思える解説ではありませんか。
発光の方は、窪田氏も書くように、岩盤の特性によるためいつも発生するとは限らないはずで、雲に比べると発生頻度は
落ちるのかもしれません。超音波というのも気になります。これらの音波を動物たちは敏感に感じているのかもしれません。

 私は、地震雲について以前より気になっていました。「どうして雲が地震と関係あるのか?」と。
今回の窪田氏の説明で、ちょっとすっきりした気になりました。




2009/8/27            < 千島喜久男博士生誕110年祭の詳細 パートU>

 千島博士生誕110年祭に関して、読者の方より時間等についての詳細な情報をいただきました。

***************************
http://plaza.rakuten.co.jp/hukohitomi/diary/200908230004/
【千島喜久男先生110年祭 in  茨木シンポジウム】
日時 2009年10月11日(日曜日) 午前10時〜午後8時
   2009年10月12日(月・祝)   午前10時〜午後6時
場所 大阪府 茨木福祉文化会館302号室 (親睦会も同室)
   茨木市駅前4−7−55 (電話072−625−5421)
主宰 千島学説研究会・同人代表 忰山紀一
   110年祭学頭 酒向猛   同・副学頭 小松健治
   同実行委員長  増本勝久  同・副委員長 田中伸侍/仁
志天映
会費 1)両日ともに参加5000円
   2)1日のみ参加3000円
   3)親睦会参加は別に2000円
*参加申し込みは全て予約制です。予約なく当日のの参加は原則と
してできませんので、ご注意ください。
申込先   千島学説研究会(代表 忰山紀一)
      FAX共通 072−643−8579

***************************

 これで最終的なところが全てわかったといえるでしょう。




2009/8/27               < ブラックライト・プロセスの進展>

 夢エナジーさんから、ブラックライト・プロセスに関する情報をいただいたので紹介します。(情報提供ありがとうございます。)

*************************
直近のブラックライトプロセスに関する情報です。原文は英語ですが日本語に翻訳されて
いるようです。
噛み砕いた説明が出来ないのですが、山本寛先生が『水素プラズマエネルギー革命』で
述べられていた「ブラックライトプロセス」に注目が集まりそうですね。

<関連資料一覧>
http://www.blacklightpower.com/new.shtml
http://www.blacklightpower.com/papers/Commercializable%20Paper%20081909S.pdf
http://www.nejinews.co.jp/news/business/archive/eid1506.html
====================
<和訳文>
http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=200908134334
◎高エネルギー源のハイドリノ存在証明  BLP社技術でローワ
ン大学
PR35683
☆共JBN 外0782(産業、エネルギー)(09・8・13)
【産業担当デスク殿】35683
◎高エネルギー源のハイドリノ存在証明
  BLP社技術でローワン大学
<注目文>
【既知の化学反応を通じて得られる理論的に最大限の熱エネルギー
の1・2倍から6・5倍のエネルギーを独自かつ持続的に生成した】
【ハイドリノ形成の際に放出されるエネルギーは、ブラックライト
・プロセス中に消費される新しい水素燃料を生成するため、電気分
解法で水から水素を抽出するため必要なエネルギーの200倍を超
える。】
=========================

*************************

 現象論的にはブラックライト・プロセスはたしかに起こっているようです。実際に大量のエネルギーを放出しているの
ですから。
 ただ、ハイドリノというものが本当に存在するのか?となると、話は別です。
山本寛氏の著書によれば、「ハイドリノは、水素原子の中で電子が1/n軌道に縮小したものである!」というのです。
通常の量子論では当然n=1,2,3・・の軌道に電子が入るわけですが、その常識を覆しn=1/2,1/3・・などの1/n軌道を
電子が回るというのですからハイドリノの存在は常軌を逸しているといっても過言ではありません。そしてミルズ博士はその
存在を主張している。ハイドリノの特異な性質によってブラックライト・プロセスで大量のエネルギーが発生している!という
のです。はたして本当なのでしょうか?

 間違っているではないかと私は思うのです(もっと別の理屈で説明されるのではないか)。なぜならそんな軌道を認め
たらどこまでも軌道は安定な方向へ縮小していき(n=∞のとき1/n->0ですから、ストップがきかない)、ついにはその水
素原子は中性子になってしまうからです。一瞬たりともハイドリノは存在できないのです。
高橋亮人先生も、この1/n軌道には真っ向反対のようですし、私もそれに賛同しているという状況です。

ただもし”ストップがきく機構”がシュレーディンガー方程式周辺で数学的に存在することが示されたら(1/n軌道が存在し、
且つあるn以上のnでの1/n軌道は存在しないという条件の発見)、それは量子力学において人類が100年間見落として
いた新たなパラメータの発見という輝かしい成果となるでしょう。




2009/9/12        < 北村博士らの論文、Physics Lettersに掲載される>

 1ヶ月ほど前に、北村晃先生(神戸大学教授)の論文が有名な雑誌Physics Lettersに掲載されたとの連絡がJCF経由で
高橋亮人先生(大阪大学名誉教授)から入りましたので、お知らせします。。

http://dx.doi.org/10.1016/j.physleta.2009.06.061
“A. Kitamura et al, Anomalous effects in charging of Pd isotopes with high density hydrogen isotopes”

この研究は高橋先生やテクノバとの共同研究であり、JCF9報告で高橋先生が発表された内容とほぼ同一と思わ
れます。つまり荒田先生らの実験の再現成功(He4の発生と過剰熱発生)とその詳細なる物理的考察が中心になっている
ようです。

 Physics Lettersに常温核融合の論文が掲載されたことは画期的なことだといえます。



2009/9/20               < 水トリー >

 電力ケーブルに発生する水トリーという特異な現象があります。
それを常温核融合の視点から研究している中部電力・熊澤孝夫氏らの仕事を当HPでこれまで何度も紹介してきました。

 私はまったく知らなかったのですが、先日、東北大学で開催された原子力学会で、熊澤氏らが新しい発表を行われたと
Tさんから聞きました。
日本原子力学会「2009年秋の大会」 東北大学 青葉山キャンパス 9/16〜9/18

 中部電力の熊澤孝夫氏と大阪府立大学の谷口良一氏の共同研究であり、「水トリー発生に伴う放射線の計測」という
タイトルで2人がそれぞれ発表されたとのことです。

Tさんによれば、
 水トリー生成後(生成中の抜き打ち測定も実施)の試料から、測定開始直後に鉛とビスマス特有のガンマ線放出が
観測されたこと、最大でバックグラウンドの1.5倍に及ぶそうですが生成源は特定できていないこと、時にバースト状に
ガンマ線放出が起こることもあった。
という内容であったようです。

 これらの実験は1000時間にもおよぶ連続実験であったようで、おおがかりなものであった模様です。

 水トリーとは架橋ポリエチレン(XLPE)を絶縁体に用いた電力ケーブルで起こる特異な劣化現象のことです。
この発生原因はまだよくわかっておらず様々な説が出され決定打のないまま来ているわけですが(例えば-->こちら)、
熊澤氏と谷口氏はそれを従来とは異なった視点(つまりCold Fusion的な視点)から研究されていて、ユニークな成果を
発表されつづけています。

 聴講者から批判も出たようですが、それでも実験で水トリーを発生させたサンプルからガンマー線などの放射線が
観測されたという結果は注目に値します。常識的な電力研究者なら、放射線が発生するなど夢にも思わない!となる
でしょうから。

 水トリーは常温核融合とほんとうにつながっているのでしょうか?
 それとも放射線発生は別のものからなのか・・?

今後の研究に期待したいところです。



2009/9/23            < ブラックライト・プロセスの進展2>

ブラックライト・プロセスのニュースをお伝えします。どんどん進展しているようです。下記どちらのURLも同じ内容です。
(じつはこちらでの夢エナジーさん提供のものと一致しています。そのときはよく読んでおらず、今回自分で再発見した次第です。)

http://www.nejinews.co.jp/news/business/archive/eid2420.html

http://prw.kyodonews.jp/open/release.do?r=200908134334

常温核融合がもたもたしている間に?、ブラックライト・プロセスがほぼ実用化のところまで行った様子です。
ブラックライト・プロセスは、水素原子には従来の基底状態よりもハイドリノというより低いエネルギー状態(1/n軌道!)が
あることを主張し、触媒によってハイドリノを生成することで、その安定化による余剰エネルギーを取り出す革新的技術です。

 当HPでも山本寛氏の関連で紹介してきましたが、その理論に関しては否定的なニュアンスで伝えてきました。
例えば、ブラックライト・プロセスの進展で私は次のように述べました。
*****
・・・・
 間違っているではないかと私は思うのです(もっと別の理屈で説明されるのではないか)。なぜならそんな軌道を認め
たらどこまでも軌道は安定な方向へ縮小していき(n=∞のとき1/n->0ですから、ストップがきかない)、ついにはその水
素原子は中性子になってしまうからです。一瞬たりともハイドリノは存在できないのです。
高橋亮人先生も、この1/n軌道には真っ向反対のようですし、私もそれに賛同しているという状況です。

ただもし”ストップがきく機構”がシュレーディンガー方程式周辺で数学的に存在することが示されたら(1/n軌道が存在し、
且つあるn以上のnでの1/n軌道は存在しないという条件の発見)、それは量子力学において人類が100年間見落として
いた新たなパラメータの発見という輝かしい成果となるでしょう。
*****

1/n軌道の存在は信じがたいものがありますが、ブラックライト・プロセスの進展の<関連資料一覧>中のミルズ論文
http://www.blacklightpower.com/papers/Commercializable%20Paper%20081909S.pdf
を読んでいたら、なんと、1/nのnがn<=137と制限された整数となっているのです。これには驚きました。

 山本寛氏の洞察力は恐るべきものであったといえるかもしれません。
もしハイドリノが存在するならば、常温核融合にも関係するような気がします。




2009/9/27                < まもなくICCF15 >

 以前ICCF15でも伝えたとおり、ICCF15(第15回常温核融合国際会議)が今年の10/5〜10/9にかけてローマ
で行われる。気になりかけていたところ、夢エナジーさんからプログラムが決まったようだと次のメールをいただいたので
紹介します。

===============
今年10月にイタリア・ローマで開催されるICCF15の詳細に
ついて分かりましたのでお知らせします。杉岡様の2008/11/15記事
の続報になるかと思います。「素人が知りたい常温固体核融合」と
いうブログで分かり易くまとめられておりました。
http://amateur-lenr.blogspot.com/2009/09/iccf-1510.html
ブログ主が、参加される日本人研究者と思われる方を赤字表記して
くださったので一目で分かります。錚々たるメンバーが出席されま
す。直リンクをご覧になりたい場合は以下になります。
http://iccf15.frascati.enea.it/program/programme.html
ちなみに、アブストラクトは139ページもありボリューム満点で
す。
http://iccf15.frascati.enea.it/docs/Abstracts-11-9.pdf

===============

 「錚々たるメンバーが・・」とあるが、まさに錚々たるメンバーである。日本の主要な研究者は全て出ておられる気がする。
なおICCF15の全体的なことはICCF15に出ている。
ところで、「素人が知りたい常温固体核融合」というブログが出来ていたとは知らなかった。常温核融合がうまくまとめられ
ていて、たいへん参考になる内容である。

 ICCF15への日本人参加者の中で気になるのはやはり豊田中央研究所の日置氏である。JCF9でも最も多く質問して
おられたのは氏であった。
 トヨタやホンダという自動車メーカーが、Cold Fusionに非常な興味を抱いてきたことは常温核融合の歴史を見れば一目
瞭然である。フライシュマンとポンズで世間が大騒ぎとなってから、日本(いや世界の?)の常温核融合をひっぱっていった
のはトヨタであったといっても過言でないほどCold Fusion初期にトヨタ(直接的にはアイシン精機)が果たした役割は大きい。

 技術ジャーナリスト・山本寛氏(故人)の名著「水素プラズマエネルギー革命」(山本寛著、工学社)に、
「ひそかに進む自動車メーカーの常温核融合研究」と題して次のような記述がある。引用する(p.89)。

「唯一の期待は、後述するように三菱重工業が精力的に研究を進めていること、常温核融合の研究発表会にトヨタや
ホンダの研究者も毎年参加しており、これらの自動車メーカーの研究室の奥深くで秘密の研究が行なわれていることを
窺がわせることである。
 この二つの自動車メーカーから研究論文は出されていないが、ある日突然ホンダから二足歩行ロボットが発表された
ように、突然常温核融合自動車が発表されても不思議ではないと感じている。
 特にトヨタは、その系列のアイシン精機が一時期非常に熱心に常温核融合の研究を進めた実績がある。私企業では
技術の可能性が高まれば高まるほどその開発情報を秘密にする傾向にあることを考えると、この二つの自動車メーカーの
動向が注目される。」


 このように書かれているが、最近では豊田中研がJCF8とJCF9で立て続けに発表しているので、トヨタから論文は出て
いるといってよいと思う。
山本氏によるとJCFの初期のころはホンダが参加していたようであるが、少なくとも私が出席しはじめたJCF6以降はホンダ
は参加していない(はず)。トヨタはオープンに、ホンダは地下へ?ということなのか。

 さて、豊田中研はICCF15でどのような発表をするのだろうか?
おそらく三菱重工・岩村博士らの実験に関係すると思われるが注目したいところである。




2009/10/3                < ガストン・ネサン >

 Sさんが、ガストン・ネサン関連で話題になっている「ソマチッドと714Xの真実/稲田芳弘著」に関してその感想を送って
くださったので紹介します。

*********************************************************************************
稲田氏のサイトで予約販売していましたので買って読みました。
「ソマチッドと714Xの真実/稲田芳弘著」

読んだ感想としては、今まで自分が思っていたソマチッドと714Xに対する認識が変わるほどです。
今では、いくつか本が出版され、「○○会」なるものもあり、日本で研究して色々と発表されている人もいるのですが、
そのほとんどがいい加減なものだったようです。

「完全なる治癒/クリストファー・バード著」のみが以前出版された本で正しく(説明不足もありますが)ソマチッドと714X
を伝えていたみたいです。

ちなみに、ネサン氏はソマチッド(最後は「ド」です)の研究をしていますが
「○○会」(最後は「ト」)は、言いにくいから「ト」と最初から訳のわからないものにしてしまっています。
つまり、日本の「ソマチット」研究者達はソマト・スコープを持っていません(当たり前ですが)から、いくら顕微鏡で観察
したと言ってもネサン氏以上に限界があります。
それを「想像」で補っていたのでは・・・と稲田氏が本で批判していました。

牛山氏はネサン氏の研究が日本に広まる以前から独自に研究されて結果を出してきていますが、そういう人以外の
「完全なる治癒」に影響されて研究を始めたような人達が問題みたいです。

それで、ネサン氏の研究を正しく伝えるべく、以下のようなサイトがオープンしましたのでお知らせしておきます。
中に、本の注文フォームもありますのでよければどうぞ。
http://www.gaston-academy.org/

ではでは・・・。
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 「ソマチッドと714Xの真実/稲田芳弘著」は私も早く読みたいと思っている本の一つであり、その前にこの感想をいた
だき、たいへん参考になりました。やはり期待に違わぬ本なのだという認識をあらたにしました。Sさんも書くようにソマチッド
に関してはいいかげんな情報も飛びかっているようですが、ジャーナリスト稲田芳弘氏(とその周辺)から発信される情報
が最も信用できます。

 稲田氏のサイトCreative Spaceは千島学説やガストン・ネサン関連の情報が常時発信されており私はいつもチェック
しています。この二理論は生命科学の革命として位置づけられるほどのものであり、教科書を根底から書き換える力を
もっていたため歴史の闇に封印される運命を甘受してきたわけですが、ここに来て「現代医学はなにかおかしい(ガン
治療もふくめて)・・」とようやくみなが気づきはじめたそんな折、ふたたび復活のノロシをあげはじめたといえるでしょう。
それは近年、常温核融合が復活してきたこととどこか似ているのかもしれません。

「完全なる治癒/クリストファー・バード著」が絶版となったいま、「ソマチッドと714Xの真実」はそれに代わるものといえ
ます。上で紹介されている
http://www.gaston-academy.org/
も必見のサイト。稲田氏HPで出ていたはずですが私は見落としていました。(こんなものを見落とすとは・・)
まだできたてほやほやのサイトですが、正確なネサン情報が蓄積されていっています。

 Sさん文章中に出てくる牛山(篤夫)博士に関してもすこし述べましょう。
千島学説とも関係があると思われる牛山氏の業績もきわめて重大です。牛山博士は、なんと昭和30年代に画期的な
ガン治療薬SIC薬を開発しガン治療に著しい成果を挙げていました。ところが(やはりというべきか)権威筋とマスコミに
徹底的に批判され、評価されることなく終わった。
 牛山氏の仕事に関して「常温核融合は本当だった! その11」の次でも述べたのでぜひ見てください。

牛山篤夫博士の研究、衆議院 科学技術振興対策特別委員会で
齋藤憲三氏、千島学説、そしてMさんからのメール

 医学・生化学の世界というのはなんとも悲惨です。物理も同じですが・・





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その6
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