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【埼玉】熊谷の9人死傷事故控訴審 被害男性『最高刑を』2009年9月26日
昨年二月、熊谷市で二人が死亡、七人が重軽傷を負った飲酒運転事故で危険運転致死傷罪に問われた同市赤城町、無職玉川清被告(33)の控訴審の初公判が二十五日、東京高裁で開かれた。一審判決は懲役十六年で、検察、被告側とも上告していた。 証人尋問で、玉川被告に衝突された軽乗用車を運転し、同乗の両親を亡くした小沢恵司さん(23)は、腰の骨を折る重傷で今も体の痛みや下半身に障害が残り、日常生活に支障を来していると話した。夢だった研究者への道も断念し「将来好きな人と結婚し両親みたいに家族を築きたかったのですが、この体を考えると…」と涙で声を詰まらせ「(同罪の)最高刑の(懲役)二十年を強く希望します」と訴えた。 被告人質問で、玉川被告は「軽い気持ちで運転して大きな事故を起こし、申し訳ない」と謝罪。「自分のしたことは懲役二十年でも軽い」と発言したが、検察側が確認すると「被害者の気持ちとすればということ」とした。 公判後会見した恵司さんの兄小沢克則さん(32)、樹里さん(28)夫妻は「反省の色が見えない」と話した。
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