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「首相は死に体」英国で政権交代の可能性
鳩山政権が二大政党制などのモデルとするイギリスの政界で、日本と同様に政権交代の可能性が指摘されている。29日に開かれた与党・労働党の大会をロンドン支局・伊佐治健記者が取材した。
支持率の低迷が続く労働党は、最近の世論調査でも野党・保守党に支持率で大きく引き離された。来年6月までに行われる総選挙での政権交代が現実味を増している。
沈滞ムードを吹き飛ばすべく、ブラウン首相は「同性愛者の結婚、北アイルランドの和平、子供の貧困対策(でも成果を上げた)」と、これまでの成果を強調した。しかし、リーダー自身の不人気、早期解散のチャンスを逃し、追い込まれている点など、麻生政権の末期とも似てきた。今年7月、政治システムそのものに共通点が多い日本の政権交代について聞いた時、ブラウン首相は「私は日本の選挙についてはコメントしません。二大政党制などは日本と共通しますね。日本にも意地悪なメディアがありますか?」と話した。
そのイギリスメディアは「首相は死に体」などと批判一色だ。大衆紙「サン」は29日、ついに「次の選挙で野党・保守党を支持する」と表明した。
労働党系シンクタンク「フェビアン協会」のカトワラ事務局長は「労働党は、野党になったつもりで保守党に挑戦すべきだ。見せかけのキャンペーンではなく、大きな課題を示すべきだ」と話す。
ブラウン首相が新たに打ち出したのは銀行のボーナス規制や選挙制度改革。二大政党の本家・イギリスの政策論争はいよいよ白熱してきた。イギリスの与野党が今後、どんな戦いぶりを見せるのか。新しい時代を迎えた日本の政界にも様々なヒントを与えそうだ。
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