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ドラクエ9持って人だかり 「すれちがい通信」大人気

2009年10月6日11時0分

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写真:家電量販店前に群がり、すれちがい通信を楽しむ人たち=9月、東京・秋葉原家電量販店前に群がり、すれちがい通信を楽しむ人たち=9月、東京・秋葉原

写真:すれちがい通信を楽しむ子供たち=9月、和歌山市のバナナエフエムスタジオすれちがい通信を楽しむ子供たち=9月、和歌山市のバナナエフエムスタジオ

 駅や家電量販店周辺に人だかりができ、各自が携帯型ゲーム機ソフト「ドラゴンクエスト」の画面を一心不乱にのぞき込む――。各地で時折見かける珍現象の理由は、同じゲームをしている人とすれ違うことでゲームで使う珍しい道具などを無線で入手できる新機能だ。現実世界での集客力を町おこしに生かそうとする動きも出ている。

 金曜夕方の東京・秋葉原駅周辺。100人を超える人々が電器店前の一角にひしめく。スーツ姿の会社員、子連れの母親、リュックを背負った若者。一様に立ったまま携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」の画面を見つめる。

 人々の目的はスクウェア・エニックス(スクエニ)の人気ソフト「ドラクエ9」で採用された「すれちがい通信」だ。現実の世界で近くにいるゲーム機同士が無線で結ばれ、珍しい「武器」を手に入れるための地図などを交換できる。

 スクエニによると、ドラクエ9の国内出荷本数は7月の発売以来400万本を突破。50万人分のデータを集計したところ、9月までに東京都で1489万回通信があった。 こうした現象に目をつけ、地域おこしに活用する試みも現れた。和歌山市のコミュニティーラジオ局バナナエフエムは9月中旬、スタジオを「すれちがい通信」会場に。ラジオやホームページで告知したところ、DSを手に約100人の親子連れらが「やった」「きたで」と通信での地図取得を喜んだ。ラジオ局を運営するNPO法人は「地方での人集めは大変。地域活性化に役立てられる可能性がある」。

 千葉県内の書店もブログでDSを持ち寄っての来店を呼びかける。スクエニは「ここまでの広がりは予測しておらずうれしい驚き。長く遊んでもらう仕掛けの一つが成功している」(広報)と話している。(溝呂木佐季)

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