国の地域医療再生基金を利用した県内医療の立て直しで、県は5日までに、全県的な取り組みとして医師養成・確保へ愛媛大医学部に「地域医療支援センター(仮称)」を置くなどの方針を固めた。10月中旬に国に提出する地域医療再生計画に盛り込む。
県は8月、同計画の対象に八幡浜・大洲と宇摩の2医療圏を選定。国は計画区域を2次医療圏が基本としたが、県全体での実施が効果的な事業も認めており、センター設置などを両圏域の計画に盛り込む。事業費は約5億円とみられる。
八幡浜・大洲の計画では地域救急医療学講座、宇摩の計画では地域医療再生学講座をそれぞれ愛媛大医学部に開設予定。ともに地域の病院を講座のサテライト機関とし、医師を確保・養成する。