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2009年10月06日(火)

都留市立病院、医師不足で初の赤字
08年度、分娩、眼科手術休止響く

 都留市立病院の2008年度決算は総収入26億5346万3千円に対し、総支出が27億135万1千円で、純損益は4788万8千円の赤字となった。医師不足で分娩(ぶんべん)や眼科の手術を休止し、外来、入院患者が減少したためで、1990年の開院以来、初めて赤字決算となった。
 決算によると、総収入は前年度比4・8%減。このうち、本業の収入を示す医業収益は6・8%減の20億6514万2千円だった。収入の大半を占める入院患者が5・8%減少した上、外来患者も8・7%減ったことが響いた。一方、総支出は1・8%のマイナス。医業費用は2・5%減り、21億5469万3千円だった。
 07年度決算では県内12公立病院で唯一となる3573万3千円の黒字を計上。病院開設以降、18年連続で黒字決算を計上してきたが、初めて赤字に転落した。損失分は前年度繰越利益剰余金と利益積立金から補てんした。
 同病院は常勤の麻酔科医が確保できず、08年4月から産婦人科の分娩を休止。眼科も常勤医がいなくなったため、外来診療を週2日に縮小、手術も休止していた。
 市は本年度、診療体制などを見直し、休止していた眼科の手術を再開。また、外科の常勤医を2人増やした。同病院は「外科医の増員で年間手術数は約60件増え、収入は伸びる見込み。本年度決算は黒字に転換するだろう」と説明している。



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