4416米国利益代表部が反体制派を招待せず:キューバ(090930)
キューバにおける米国利益代表部(SINO)は、この10年間で初めてその外交レセプションに反体制派を招かず、代わって芸術家、知識人、学者を招待した。
彼らの大半はキューバ在住で、何らかの形でキューバ政府につながりがあるが、ブッシュ政権下の緊張時には招かれていなかった。
SINOはこの変化を隠そうとせず、むしろ翌日これがニュースになることを認識し、外国プレスをも招いた。
SINOのメンバーはBBC Mundoに対し、今回のような人々が招かれたのはビル・クリントン大統領時代以来だと説明した。
SINOの代表らの米国高官は、その入り口でキューバ人を迎え、一人一人に手をさしのべて、友好的な言葉を交わした。
アメリカ外交官の一人はBBC Mundoに対し、こうした活動を繰り返し行いたいとしたが、キューバ政府の要人が出席する可能性について問われ、「歩き方を学んでからでないと走れない」と述べた。
出席者たちは、「より良い雰囲気が両国間にあるので、出席した」などと語った。
両国間には様々なサインが交わされているのは間違いない。
米国政府は反体制派に距離を置き、一方今回の招待者をキューバ政府と良い関係を維持するための「市民社会」と認識している。
一方キューバの反応は200人の出席が示すように明白で、これまで10年間の対立の雪解けの始まりだと考えることもできよう。
<写真左:>アメリカ外交当局の決定は、対立の雪解けと考えることもできよう。写真中:この陶芸家は、プロパガンダに使われるので以前は出席しなかったと発言した。写真右:キューバで最も知られたサルサ楽団のリーダーは、初めて出席したと言う。>
(090930BBC Mundo:Cuba y EE.UU. festejan sin disidentes)
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