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【社会】

2棟全焼、2遺体発見 さいたま 元TBS女性キャスターか

2009年10月5日 夕刊

燃え上がる民家の消火活動をする消防隊員=5日午前1時55分、さいたま市南区で

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 五日午前一時半ごろ、さいたま市南区別所二、団体職員小口勝彦さん(65)の木造三階建て住宅から出火、隣接する会社員小西正則さん(47)の木造二階建て住宅の計二棟を全焼した。小口さん方一階の焼け跡から二人の遺体が見つかり、浦和署は、行方が分からなくなっている小口さんの妻真純さん(61)と義母岩崎文子さん(86)の可能性が高いとみている。小口さんの長女(23)も煙を吸うなどしてのどに軽傷。

 浦和署によると、小口さん方は夫妻と長女、義母の四人暮らし。小西さん方には当時、妻ら家族三人がいたが逃げて無事だった。

 TBSによると、真純さんは、同社の夕方の情報番組「テレポートTBS6」で、一時期メーンキャスターを務めていたことがあったという。

 現場はJR武蔵野線武蔵浦和駅から北に約五百メートルの住宅街。

◆未明の住宅街 突然「ボーン」

 未明の住宅街に突然響いた爆発音。二人が死亡したさいたま市南区の民家火災で付近の住民らは驚いた表情で消火活動を見つめた。

 現場近くに住む女性によると、五日午前一時半ごろ、突然「ボーン」という音が響いた。その後も「ボンボン」という爆発音や、ガラスが割れる音が断続的に続き、小口勝彦さんの家族らしい男女が、寝間着姿で路上にぼうぜんと立ち尽くしていたという。

 近所の無職男性(75)は「空襲に遭ったみたいに燃えた。岩崎文子さんは高齢であまり動けず、最近は外出もできなかったようだ」と沈痛な表情。別の男性は「小口真純さんは明るい感じの女性で、母親の岩崎さんの介護をよくしていた」と話した。

 

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