反則ダメ!亀田大毅に審判団が異例の通告
王者デンカオセーン・カオウィチット(左)の手を挑戦者・亀田大毅(右から2人目)が放さず、関係者が仲裁に入る
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6日にゴングを迎えるWBA世界フライ級タイトルマッチの前日計量が大阪市内で行われ、挑戦者の亀田大毅(20=亀田)はリミットいっぱいの50・8キロ、王者デンカオセーン・カオウィチット(33=タイ)は50・7キロで一発パスした。ルールミーティングではレフェリーのラファエル・ラモス氏(52=米国)が反則行為を厳しくチェックすることを両陣営に対して宣言。07年10月の内藤大助戦で大毅が起こした反則騒動の“再発”防止へ、クリーンなファイトを求めた。
計量後の写真撮影で、大毅はデンカオセーンの右手を思いっきり握りしめた。そして、約15秒間のメンチ切り。「王者は細いし、オーラがなかったな。久々のメンチ切り?まあな」。反則騒動を起こした内藤戦から2年。減量をクリアし、禁断のパフォーマンスを解禁して闘志をにじませた。
一方で、審判団から異例の通達が出たことも判明した。両陣営立ち会いの下、ルールを最終確認する場でラモス・レフェリーが「世界戦の舞台で反則行為は許されない。ホールディング、バッティングは厳しく減点を取る」と宣言。内藤戦で大毅は反則連発の醜態をさらしており、日本ボクシングコミッション(JBC)の安河内事務局長も「反則に言及するのは(内藤戦の)流れを知ってのことだと思う。まれなことです」と苦笑した。
さらに、亀田家を警戒する王者陣営からは、ライセンスなしでセコンドに付く兄・興毅と弟・和毅がリングに上がれないようにしてほしいとの要望も出た。結論は当日に持ち越されたが、大毅は「あしたはオレがベルトを巻いている姿、成長した姿を見てほしい」と自信満々。関係者が試合後の祝勝会の案内を報道陣に配るなど、勝利を確信している様子だった。
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