ここから本文です

政府方針 赤字国債増発へ 子ども手当、臨時国会見送り

10月6日7時57分配信 産経新聞

 政府は5日、平成22年度予算編成について、景気後退で税収が落ち込むことが避けられないとして、赤字国債を増発する方針を固めた。22年度の税収は21年度当初見通しの約46兆円を割り込むのは確実で、不足分は赤字国債を発行して補填(ほてん)せざるを得ないと判断した。政府は税収が40兆円を割り込む可能性があるとみている。

 政府は来年度予算での国債発行を抑制し、公約した政策の実現には税金の無駄遣いを削減した分を充当したい考えだった。

 また、政府は同日、民主党が衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた「子ども手当」創設と揮発油(ガソリン)税などの暫定税率廃止のための法案について、10月26日召集見通しの臨時国会への提出は見送り、来年の通常国会へ提出して成立を図る方針を固めた。

 臨時国会では鳩山由紀夫首相の所信表明のほか、公務員給与法改正案など最低限の法案提出にとどめる考えだ。

 子ども手当の支給を来夏の参院選直前の22年6月に始める方針だが、同3月末までに子ども手当創設法案を成立させれば、支給準備に必要な3カ月間は確保できると判断した。

 政府が臨時国会提出法案を絞り込むのは来年度予算の年内編成作業を最優先するとともに、首相の資金管理団体の虚偽記載問題での追及を減らすねらいもある。ただ、民主党内には「公約の目玉は臨時国会で早く取り組むべきだ」(幹部)との異論もある。

【関連記事】
補正見直し、1兆円超の財源確保 目標「3兆」は困難
マニフェストの「罪」 縛られ過ぎる閣僚ら
少子化歯止めに結果を 「子ども手当」に期待するもの
【正論】民主党政権 「手当」による新たな格差を懸念
福島少子化相「子ども手当で所得制限議論を」

最終更新:10月6日8時13分

産経新聞

 

主なニュースサイトで 「子ども手当」制度創設 の記事を読む

ブログパーツ

国内トピックス

主要メディア6紙の過去記事2年分を瞬時に検索。
全国紙の社説を比較する毎日新聞の企画「社説ウオッチング」。産経新聞の「社説検証」とあわせてチェック(本文有料)。